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インタビュー
就職できた人から学ぶべし!!

2019.06.18 update

キム ミンジョンさんの写真

自分の強みを「言語」にだけ軸を置いていてはダメ。言語以外に何がができるのか。

韓国の国旗

キム ミンジョン さん

韓国出身 │ 34歳* │ 女性 │ 在日17年目

前職 人材サービス企業

内定企業 外資系ITサービス企業

好きな日本語 感謝

*内定時の年齢です。
5年前、NINJAのインタビューに登場してくれたキム ミンジョンさん。あれからマネージャー職を経験し、現在は外資系ITサービス企業に転職されました。外国人が日本企業で評価され昇進できる秘訣についてお聞きしました。

2002年 来日
2007年 立教大学 文学部 卒業
2007年 早稲田大学大学院 日本語研究科 入学
2008年 早稲田大学大学院 日本語研究科 中退
2008年 人材サービス会社 入社
2018年 外資系ITサービス企業 入社 

自分の強みを「言語」にだけ軸を置いていてはダメ。言語以外に何がができるのか。

日本企業で昇進・昇格をし、マネージャーになった時のことを教えてください。

日本で社会人デビューをし、社会人7年目で一般職から役職につきマネージャーになりました。

マネージャーへの昇格は、自分の想像では社会人4~5年後になるものだと思っていましたので、想像よりは遅いものでした。社内の人員構成を見る限り、次にマネージャーになるのは自分だろうとイメージはできていました。社内でそれなりの実績を出し、経験年数も社会人としての年数としてもそれなりにありましたので、内示を受けた時は、驚きませんでしたし、特にプレッシャーを感じる事もありませんでした。

そういった背景もあり、自分が「マネージャーになるのは当然だろう」とは思っていましたが、外国人によくある「私はできます!」という、根拠のない自信ではありませんでした。きちんと数字で表せる実績を出していた事、そして、周囲から「実績出しているよね」と認めてもらえる状態にまでなっていた事、数字だけはなく定性的なもの、例えば、仕事に慣れないメンバーには先輩としてアドバイスをしたり、仕事がうまく進められるようにサポートをしたり、チームに貢献する事を意識して実践していたこと、などが背景にあります。

マネージャーになった時、部下は6名で、日本人4名と中国出身者2名で合計6名で、自分よりも年齢が上のメンバーもいました。実際に役職についてみて、マネージャーは、いわゆる「中間管理職」ですので、部下と上司の間にたつ立場としての難しさを感じました。決裁権は、ある程度あるものの、だからと言って自分ですべて決める事ができるわけではない、すべてコントロールできるわけではないので、どうすればよいか戸惑う事も多くありました。

日本人部下をもったとの事ですが、やりにくい点や気を付けた事などありますか。

マネジメントをする上で「日本人だから」というような国籍や年齢で何かを使い分けるような事はありませんでした。ただ、人間対人間なので、どうしても仕事に対する考え方や価値観が合う合わないはあります。

それをどう乗り越えられるかを、常に考えて行動をするようにしました。基本的には、自分が部下だった時にされて嬉しかった事、フィードバックされて嬉しかった事はどんどん実践していくこと、自分がされて嫌だった事は、部下を含め同僚にもやらないという事は心がけていました。

余談ですが、役職につくつかないは関係なく、私は日本人のように空気を完璧に読む事はできませんので、会社やメンバーに対して、よく自分の意見や要望を伝えていました。会社組織であり相手は人間なので、要望は100%聞いてもらえるという事はありませんが、自分なりの意見を常にもち、会社やメンバ-に対して言い続ける、伝え続ける事はしていました。

また、マネージャーになってから、日本の国家資格であるキャリアコンサルタントの試験にも挑戦しました。自分がいままでやってきた経験を「資格」という形で可視化できる事、私が率先して国家資格をとることで、自分自身はもちろん、会社やメンバーの知見になり刺激になると思ったからです。

キャリアコンサルタントの国家資格取得は日本人でも苦労をする試験です。私の場合は、さらにそれを第二言語の日本語で学ぶ形になりますので、正直なところかなり苦労をしました。キャリアコンサルタントの講座に通い、受験対策勉強をする日々は、睡眠時間をけずる生活で苦しい時期でしたが、キャリアコンサルタント講座で出会った様々な業界・年齢の仲間たちは財産になりました。

キャリアコンサルタントの勉強で得た事は、すぐに社内で共有、勉強会なども開催しました。自分の学びを共有し、会社全体の知識の底上げになるにはどうしたら良いか、を考えて行動しました。

キム ミンジョンさんのインタビュー写真1

「上司」という立場になってわかった、外国人社員の課題などありますか。

上司の立場になり客観的に日本で働く外国人社員をみるようになり、感じた課題は「あまりに日本の社会の仕組みが理解できていない」そして「理解しようとしていない」という事でした。そして、日本社会、日本企業の中で働く上で、外国人としての強みを「言語」にしか軸においてない人が多い事です。

「言語」ができる事で、雇ってもらえる会社は、今のところ、まだあるとは思いますが、仕事の本質は「言語」ではないと思います。言語は自動翻訳などの技術が発達したら、必要がなくなるスキルですし、私がいま勤務してる外資系企業では、言語ができて当たり前の環境なので「言語」は「強み」にはなりません。

仕事の本質は「意思決定」と「利益を生み出す事」です。自分の強みを「言語」でしか軸においていない様だと、それ以上の評価は得られません。言語ができるだけでは昇進・昇格はできません。言語以外に自分に何ができるのか、何を強みとするのかをもっと考えて磨き、実績を出していく必要があると思います。

マネージャーになったものの、転職をした理由と将来の目標を教えてください。

社会人になって1つの会社に10年以上勤務しました。外国人にしては珍しい方だと思います。マネージャーにも昇格しましたし、会社への忠誠心や愛着心は十分にありました。このまま、この会社にいれば順調に昇格することもイメージはできましたが、「今の自分に足りないものを、みにつけるには外に出るしかない」「もっと外の世界を見てみたい」という気持ちになり転職をしました。

転職先は、あえてこれまでの環境とは真逆の環境を選択しました。外資系グローバル企業で大手企業です。新しい会社で自分どこまでやれるか可能性を追求してみたいと思います。

5年前にNINJAのインタビューで夢は「学校をつくる事」と言いました、夢は変わっていません。引き続き、「進学」「就職」のための教育ではなく、真に自分が勉強したいことを学べる学校・心が豊かになれるような学校を創りたいと思っています。

キム ミンジョンさんのインタビュー写真2

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