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インタビュー
就職できた人から学ぶべし!!

2020.08.17 update

元 ユリさんの写真

日本人になる必要はなく、自分らしさを発揮して!接客・サービス業を極め、オフィスワークに転身

韓国の国旗

元 ユリ さん

韓国出身 │ 30歳 │ 女性 │ 在日8年目

前職 LCC航空会社 キャビンアテンダント(客室乗務員)

内定企業 広告代理店 新規事業

好きな日本語 「はい!がんばります」「はい!やります」

接客・サービス業のキャリアを極めるために日本で客室乗務員へ、さらにオフィスワークに転職をした元さんに、これまでのキャリアやキャリアに関する考え方についておききしました。

2010年(日本)青山学院大学 総合文化政策学部 入学
2015年(日本)青山学院大学 卒業
2014年-2015年(韓国)IT関連サービス コンテンツ制作
2015年-2017年(韓国) アパレル 店舗統括マネージャー
2018年-2020年(日本) LCC航空会社 キャビンアテンダント(客室乗務員)
2020年-(日本)広告代理店 新規事業

日本人になる必要はなく、自分らしさを発揮して!接客・サービス業を極め、オフィスワークに転身

日本に留学したきっかけと、日本での留学生活について教えてください。

高校生のときに、第二外国語の選択で日本語を選んだことがきかっけで日本語を勉強しました。第二外国語はフランス語と日本語の選択肢がありましたが、大学で留学することを視野に入れていたので、韓国と近く、様々な文化が体験できそうな日本が良いと思い日本語を選択しました。

日本に留学する場合、まず韓国で、EJUという日本留学試験を受けます。EJUは、日本の大学で勉強をするために必要な日本語力があるかどうかと、基礎学力があるかどうかを見られます。基礎学力は文系か理系が選択できて、私は文系の科目である社会や歴史を選択して受験をしました。その試験が通過をしたら、受験を希望する日本の大学へ行き、大学の試験を受けます。大学によって違いますが、試験の場合もあるし、面接をすることもあります。

私は、はじめて日本に行ったのが、高校3年生のときの大学受験でした。たまたま、父の知人の息子さんが明治大学に留学していたので、その方に案内をしてもらうことで受験ができましたが、人も多く地下鉄も複雑でしたので、1人だったらパニックになっていたと思います。残念ながらこの時は大学受験に合格をするこができなかったのですが、そのあと、日本語学校に通いながら受験に向けて準備をし、再度、大学受験にチャレンジし、一番行きたかった青山学院大学に合格することができました。

青山学院大学では、様々な文化を勉強することができる総合文化政策学部という学部に行きました。総合文化政策学部は、一番留学生が少ない学部で、私の他に中国人1名と韓国人が2名ぐらいでした。学生生活で苦労したことは、日本の学生さんとの意識の違いでした。韓国では就職活動の際に、大学での成績がすごく影響をするので、韓国の大学生は大学で良い成績をとるために努力をするのですが、日本の就職活動では大学の成績をあまり重視しないということもあり、グループワークなどの課題では、私は「より良い評価・成績になるようにしたい」という気持ちで課題に取り組む反面、日本の学生さんは「単位を落とさなければ良い」という気持ちの方が多く、どう説得して協力をしてもらうかに苦労をしました。

楽しかったことも沢山あり、様々な文化圏の友人ができたことです。青山学院大学はメンター制度があるのですが、留学生には日本人の先輩がメンターとして生活や授業をサポートしてくれます。また、そのメンターや留学生たちとの交流会がよく開催され、クイズ大会をやったりお互いに言語を教えあったりして、友人の友人など友達の輪がひろがりました。

大学時代は、アルバイトもしました。アルバイトは食材を宅配するサービスを展開している会社の内勤営業で、イベント参加やお問合せをいただいたお客様にお電話をし、宅配サービスについての詳しいご案内をするために営業担当が自宅訪問をさせてもらうアポイントをとり、スケジュール設定をします。電話営業のマニュアルはありましたが、お客様との会話についてはマニュアルどおりにはいかないので苦労をしました。電話をかけるお客様のリストは、会社主催のイベントに参加されたお客様なのですが、イベントに参加されたことを忘れてしまった方もおり、また参加した方がご家族だった場合には説明をしなくてはなりませんでしたし、ちょうど東日本大震災の後で放射能を心配される方も多かったので、放射能の検査方法を説明する必要がありました。また、私が電話をかけていましたので名乗ったところで「これは海外からの電話ですか?」「本当に日本の会社ですか?」と聞かれることも多かったです。

日本語で仕事をすることに関しては、ビジネスシーン特有の日本語を身につけるのはもちろんですが、細かいニュアンスを理解するのが難しかったですね。「いいです」という言葉1つとっても、「良いです」「必要ありません」という意味があって、日本語のニュアンスの難しさに直面しました。また、お電話をする際に「夜分遅く申し訳ありません」や「お休みのところ失礼いたします」という相手への配慮の気持ちを伝える点や、お客様が電話を切る前に切らない、というマナーや配慮はアルバイトを通じて学び、とても良い勉強になりました。

アルバイトでは、自分なりのマニュアルも作りました。営業と内勤営業の共通の目標は「宅配サービスの入会率を上げる」ということなので、私に与えられている決済の範囲内でできることを考えて実行しました。必ずしも営業担当が訪問をして契約をいただくというのがゴールではないので、女性の1人暮らしのお客様には、男性の営業担当を訪問させるというよりは食材のサンプルをお送りして申し込み手続きができるようにしたり、インターネットでお申込みいただいた方には割引サービスを適用したり、韓国料理のレシピをお教えするなど工夫をしました。また、内勤営業としてはアポイント設定の件数が評価にはなるのですが、実際に訪問をする営業担当にとっては、過密スケジュールにしてしまうと食事がとれないし、夜おそい時間にアポイントが入っている翌日に自宅から遠い場所へのアポイントは辛いと思うので、営業担当のスケジュールは配慮するようにしました。また、アポイントの場所が離れすぎているとスケジュールに無駄が発生してしまうので、場所の設定にも気を使い、入会率が高いエリアは営業担当がまんべんなく訪問できるようにアポイント設定をしました。

自分なりに工夫をしていると、営業担当から「前はありがとう」と言ってもらえたり、夜遅い時間しか対応できないお客様のアポイント対応を快諾してもらえたり、信頼関係構築につながったと思います。

就職をしてからのことや転職のことを教えてください。

韓国の企業にとっては、大学卒業をして就職せずに何もしていない時期があると印象が悪いので、韓国の大学生はより良い就職先を得るために、大学を休学するなどして卒業をするタイミングを見極めます。

私も、大学を卒業したら韓国で働くつもりでいたので、大学3年生のときに休学をして韓国に戻り、東大門のロッテデパート中の店舗でマネージャーとして1年ほど働きました。いきなりマネージャーとして採用されたのは、東大門は外国人のお客様が多いので外国人のお客様ともコミュニケーションがとれることと、20-30代の若者がターゲットのアパレルブランドだったので、若い店長が良い、ということで私が採用されました。

新しい店舗だったので、マニュアルをイチから作成しましたし、ファッションのことを勉強すればするほど売上につながるので楽しかったです。なによりも、日本でのアルバイトでは、電話でしかお客様と接点がもてなかったのが、店舗だと直接お客様と接することができるので、自分で考えて提案したことや実行したことがすぐに反応として受け取れるということが嬉しかったです。店舗では、私+アルバイトの4名体制で運営をしていました。20-30代の若者がターゲットということもあり、アルバイトについても若い大学生を採用しました。ただ、若い人材だとノウハウやクレーム対応などが難しいので必要なスキルをうめることに苦労をしました。私は高校生のとき、母のお店を手伝った経験があったのでその経験が活きました。

1年間、韓国で仕事をしたあと、日本に戻り大学を卒業するための単位を半年で取得しました。ゼミの先生と相談をして残りの半年は、韓国に戻り就職活動をすることにしました。就職は友人の紹介でITベンチャーに入社をすることが決まりました。

その会社は、WEB上で旅行が設計できる便利な仕組みを提供している会社で、まだ5名ぐらいのスタートアップでした。私は、コンテンツ制作が担当で、観光地を紹介するコンテンツを作成し、ホームページとSNSにコンテンツを投稿、拡散しました。WEBサイトのコンテンツはすべて数字で結果がわかるので、自分がつくったコンテンツがどれぐらい見られたのか、どこで閲覧がとまったのかを分析して改善をして効果をだすことにやりがいを感じていました。組織構成も20代が中心だったので、上司部下というよりは友人や仲間という関係性で、「これをやってみたらどうか?」という提案はすぐに採用してもらえますし、失敗をおそれずにどんどんチャレンジできる環境がとてもよかったです。ここでは、1年ぐらい仕事をし、転職をしました。

転職のきかっけは、大学時代に店舗マネージャーをやっていた会社から声をかけてもらったことです。新しいブランドを立ち上げることもあり、統括マネージャーをやってほしいということでした。ちょうど、韓国でも中国からの観光客が増えはじめた時期で、来店前に先にWeibo(中国版Twitter)で注文を受けて、商品を30個などの単位で購入していただく新しい買い物文化ができていました。

そこで、中国のお客様をもっと取り込むための施策として、中国人留学生のアルバイトさんを雇いました。学生さんなので、接客や店舗運営についての知識はありませんが、販売戦略について「中国のお客様だったらどう思うだろうか?」というように、どんどん意見を言ってもらったり、本部の会議に一緒に参加してもらったりしました。中国のお客様に受けるディスプレイや商品のデザイン、接客マニュアルについては、どんどん本部に提案をしましたし、他の店舗にも展開をして会社全体の売上があがるように行動をしました。また、中国の文化や考え方を知りたくて、中国人留学生のアルバイトさんとは、仕事以外でも一緒に食事をしたりチャイナタウンに遊びに行ったりするなど積極的に相手の文化に関わるようにしました。


しばらくして、「接客の仕事をもっと極めたい」「もっとグローバルな環境で仕事がしてみたい」という気持ちが高まり、その希望を実現するにはどんな仕事が良いかを考えたところ、航空関連の仕事につきたいと考えました。私の場合は、大手航空会社だとマニュアルが決まっていて、自分のアイディアがすぐに反映されないイメージがあったので、日本のLCC(ローコストキャリア)への転職を目指しました。新しい航空会社なので、接客方法など自分なりにアレンジできる自由度が魅力でした。また、私が希望した日本のLCCについては、キャビンアテンダントとグランドスタッフが協力して仕事をする方針の会社でしたので、仕事の幅が広いということも決め手の1つでした。

1次面接は、髪形や姿勢、立ち振る舞いなど相手にあたえる印象を中心に見られます。2次面接では、接客などの経験があるかどうかと、履歴書や筆記試験の内容に対して、いくつか質問をされ、考え方などを見られました。あとは、日本のLCCが韓国で現地採用するかたちの採用面接でしたので、日本での生活をした経験があるか、などについても確認されました。日本の会社なので、面接は日本語での会話になりますが、「自分の性格で面白いと思うところは何?」など簡単な質問が多くて助かりました。ただ、簡単な質問の回答のなかから、どうキャビンアテンダントとつなげてアピールをしていくかを考えるのは少し大変でした。

面接対策は、エアラインスクールの仲間たちと勉強会をしました。ホームページをみたり、インターネットでキーワード検索をして出てきた記事をチェックしたり、100問ぐらいの想定問題をつくり対策を練りました。想定問題の回答や質問については、具体的なエピソードをいくつか用意をし、面接官に「良く調べているな」「よく考えているな」と興味を思ってもらえるような、説得力のある回答や質問ができるように心がけました。

エアラインスクールの190名が採用試験を受けて、私を含めて12名が採用されました。この時の12名とは今でも仲良しなのですが、採用された12名の共通点は、海外での1人暮らしの経験があることや、グローバルな環境やサービス業での仕事経験がある人でした。転職をしたLCCは関西が拠点でしたので、関西弁に慣れるまでは苦労しました。イントネーションや感情表現が東京とは違いますし、関西出身の同僚と会話をするときに、これは質問かな?独り言かな?と迷うこともよくありました。

やりがいは、キャビンアテンダント同士がフォローし合いながら仕事をすすめて、安全で快適なフライトを実現させることでした。180名のお客様に対して、チーフパーサー含む4名で接客をしますので、1人ひとりが自立をして仕事をし、自分で判断をして仕事をすすめないと回りません。プロとして求められるレベルも高く厳しいものでした。外国人だから仕方ないとか、外国人だからといって容赦されることはありませんでした。同期とは勉強会をひらき、わからないことを教え合いました。会社としては、上下関係はなく、知らないことはどんどん質問できる、学び合える、助け合える、みんなでレベルを高めていこうという職場環境でした。また、機内のアナウンスなど録音したものがあるのですが、韓国語が必要なときにはアナウンスを任せてもらえるなど柔軟な組織でもありました。キャビンアテンダントは出身国も様々ですから、お互いの言語を教え合ったりする事も楽しかったです。

キャビンアテンダントはとてもやりがいのある仕事で職場環境も申し分ありませんでしたが、対象となるお客様と提供できるサービスが機内に限らており、もっと沢山のお客様にサービスを提供し、もっと沢山の要望に応えられるような仕事がしたいと思うようになり、現在の会社に転職をしました。

元 ユリさんのインタビュー写真1

現在の仕事はこれまでとは少し違いますが、この会社・職種を選んだ理由を教えてください。

これまで、店舗での接客ではお客様がきてくださるのを待たないといけない仕事で、キャビンアテンダントでは、機内のお客様であれば、こちらからいつでも飛んでいきサービスを提供できる仕事でした。しかし、やはり決められた範囲内でしかお客様のご要望にお応えできないことをもどかしく感じていました。また、キャビンアテンダントはシフト制の仕事のため、連続勤務にならないので、1つの事柄について話を進める際に、休みをはさむことが多くなにかと時間がかかってしまうことがネックに感じていました。

もっと、自分で考えてスピード感をもって自分でサービスを提案できる環境はないだろうか、と考えたときに、オフィスでの営業職の仕事でした。オフィスでは平日5日間の連続勤務ですので、仕事のスピードが速く、オフィス内での様々な職種の人たちの仕事の様子を見ることができるので、自分自身も成長できるのではないかと考えました。そして、何よりも自分からお客様を探しに行くことができて、自分で考えて自分で提案をするというように、お客様の要望に最大限に応えられるということが魅力でした。

転職活動は、インターネットで検索をして出てきた転職エージェントに登録をしました。キャビンアテンダントで、フライトであちこちに行っている状況なので、面接の日程や場所の調整が難しかったので、転職エージェントにお願いをする方が良いと思いました。

今の会社との面接の機会をもらい2次面接に行ったときは、それまでは、なんとなく「オフィスで営業の仕事がやりたい」と思っていたのですが、「新規事業をはじめるけれどもやってみない?」と言われ、「はい!やります」と即答しました。自分の経験が最大限に活かせることができる仕事だと思ったからです。

転職がうまくいった秘訣は、自分らしさを出せたことだと思っています。大手企業だと、求人票に求めるスキルや人物像が詳しく書かれていることが多く、自己PRもそこに合わせていくようなことをしますが、今の会社の場合は、良くも悪くもホームページに会社の情報があまり掲載されていませんでした。どんな人材を求められているのかがわからない状態でしたので、自分がいま考えていることや、どんなことをしていきたいかを素直に話すことができました。素直な自分を伝えることが、一番の自己PRになり、評価をされたのではないかと思っています。

サービス業からオフィスワークへの転職のコツと、これから日本で就職・転職をしたいという方にアドバイスをお願いします。

日本はサービス職からオフィスワークへの転職が難しいということですが、サービス・販売職の仕事の範囲内でもSNSで情報発信をしたり、売れる仕組みを考えて実行をしたり、新人教育のためのマニュアル作成をしたり、マネージャーの補佐を積極的にやったりするなど、オフィスワークにつながること、できることは沢山あると思います。

経験が何もない状態でオフィスワークの転職活動をしても説得力がありませんので、まずは、今の仕事の中で、できることを実行して実績をつくっていけば、具体的なエピソードをもってアピールできるので転職活動の際にも、オフィスワークができるイメージをもってもらえるのではないでしょうか。

あと、最近は副業をすることも寛容になっていますので、まずは副業からオフィスワークに挑戦してみるのも良いかもしれませんし、派遣社員としてオフィスワークに挑戦してみるのも1つの方法です。不安も多いかと思いますが、日本での就職・転職が一生の仕事になるわけではありません。まずは挑戦してみて、その中で軌道修正をしながら、次のステップアップを考えていく、という柔軟性があっても良いと思います。

もし、親しい友人に日本での就職・転職をアドバイスするのであれば、私がこれまでそうだったのですが「日本企業にふさわしい人にならなければならない」とか「日本人のようにならなければならない」と考えて、それに自分を無理やりあわせていくのではなく、もっと「自分らしさ」や「外国人らしさ」を活かす、という選択をしてほしいなと思います。

就職・転職先は、大手企業を目指す人も多いと思いますが、日本企業は大手企業だけではなく中小企業も多く、様々な考え方をもった企業が存在します。私は大手企業も中小企業も経験しましたが、私にとっては、会社の規模ではなく、外国人ならではの経歴が活かせるところ、自分の能力をしっかり評価をしてくれて、仕事の幅を自分で決めることができ、自由に意見が言える、提案できる環境が自分に合っていると思いました。だから、日本人になる必要はなく、自分らしさを発揮して、どんどんチャレンジできる会社を探して就職・転職をしてほしいなと思います。

元 ユリさんのインタビュー写真2

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