日本の面接、よくきかれる質問「なぜ派遣社員になりましたか？」～教えてNINJA！面接官の視点と回答の注意点～

公開日：2025/12/11 更新日：2025/12/11

NINJA事務局より

おしえて！NINJA Q＆A は、就活・転職活動をするうえでの疑問はもちろん、在留資格や日本の職場における疑問をズバリ！解決するコーナーです。日本で働く外国人の皆さんからよくある相談を紹介していますので、あなたの悩みも解決するかもしれませんよ。

派遣社員（はけんしゃいん）とは？

派遣社員のしくみ

・派遣会社があなたの雇用主になります。　派遣会社＝雇用主
・勤務をする会社を派遣先と言います。派遣先は雇用主となる企業とは違う会社です。
・勤務時間や仕事の内容は、派遣先の企業先企業から指示をうけます
・在留資格（ビザ）やお給料は、雇用主＝派遣会社からもらいます
・平均的に、3か月ごとに雇用契約を結んで働きます。
・契約が終わる1か月前に、仕事を続けるかどうかを判断します。
・派遣先の都合で、仕事がなくなる・契約終了になることもあります。
・派遣先企業に直接雇用（正社員や契約社員）として働かないか？と誘われることもあります。

よくある「派遣社員」になるきっかけや動機は？

①正社員として採用されるチャンスがなかった
　例）日本語のスキル不足、仕事の経験不足
　　　景気が悪いなど、不況で企業の採用の枠がしぼられていた

②時間的な制限があり、派遣社員を選択した
　例）子育て、介護、研究・学業との両立

派遣社員として働いている方に対して、人事・面接官の考え方や不安は？

・正社員としてのスキルや経験が不足しているのではないか？
・最後まで責任をもって仕事をやってくれるだろうか？
・正社員になると、会社全体のことを考えて柔軟に幅広い仕事をしてもらう必要があるが、柔軟に対応できるだろうか？
・キャリアの一貫性、方向性は定まっているか？
・仕事が合わずにすぐに辞めたりしないだろうか？

面接官への回答のポイントは？

・派遣社員になった理由を正直に理由を伝える
　例）スキルや経験不足、子育て/介護のため、就職活動のタイミングを逃し間に合わなかった
・派遣社員で経験した仕事のポジティブな面を伝える
・将来の目標と仕事への心構えを明確に伝える

「なぜ派遣社員になりましたか？」の回答例

【回答例１】
「私は、母国にいる母の介護で定期的に帰国をする必要があったので、派遣社員になりました。派遣社員でしたが、派遣先ではデジタルマーケティングの広告運用を任せてもらい経験を積むことができましたし、簡単なタスクは自動化するなど決められた時間の中でも効率的な働き方ができるように工夫をしました。今は家族の状況が安定しており、長期的に正社員としてキャリアを築いていきたいと考えています。これまでの経験を活かし、貴社に貢献したいと思っています。」

【回答例２】
「就職活動をはじめた当時は、日本語スキルが低く、就職活動のタイミングも遅かったため、やむを得ず派遣社員として仕事をスタートしました。派遣社員ではありましたが、英語の翻訳と通訳については、任せていただいていましたし、重要な会議においては、通訳だけではなく、意見を求められるなど会社に貢献していたと自負しています。◎月末で派遣の契約期間が満了する予定ですので、これまでの経験を活かし、正社員としてしっかりキャリアを積んでいこうと思っています。」

以上、具体的な回答例を考えてみてください