Q 正社員と契約社員の違いは何ですか?ビザはどうなりますか?~おしえて!NINJA Q&A ~
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NINJA事務局より
今回の質問は「正社員と契約社員の違いについて」です。具体的にどんな違いがあり、ビザ・在留資格の申請に影響はあるのでしょうか?メリット・デメリットについても解説していきます。
A 正社員と契約社員の違いは、雇用期限があるか、ないかの違いです。また、正社員も契約社員も在留資格の変更や更新はできますのでご安心ください。
下記でくわしく解説します。
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◆正社員と契約社員の違いは? 雇用期間が決まっているかどうか。
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正社員は、雇用される期限がきまっていない雇用で、自分から「辞めます」というか、企業から「クビだ!(解雇)」と言われるまでは、労働契約(雇用期間)が定年退職の年齢まで続くのが正社員です。日本では、倒産などの会社の存続に影響するような事がない限りは「解雇」はみとめられませんので、実際は、自分から退職をしない限りは雇用が続きます。
契約社員は、労働契約の期間(雇用期間)が決まっている雇用のことで、一般的なものは、1年契約です。会社によっては、6か月の契約や3年の契約もあります。契約期間が終わった後に、引き続き契約更新をして仕事を続ける場合もあります。契約更新があるかどうかは、仕事のボリュームやあなたの評価などの状況によって決まります。また、契約社員で仕事をしている際に、会社からの評価が高い場合、正社員になれる可能性もあります。
労働契約期間(雇用期間)がきまっている社員の名称として契約社員のほか、「準社員」「臨時社員」など企業によって言い方は様々です。
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◆正社員と契約社員の違いは? ビザ・在留資格はどうなる?
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正社員と契約社員で、ビザ・在留資格の申請や更新に影響や違いはありません。
契約社員だからという理由で、ビザ・在留資格の申請が不許可になる事はありません。
ただし、在留期限に関しては影響があります。
正社員の場合は、雇用期間が決まっていないので、期限が3年~5年と長めに許可されるのに対し、
契約社員の場合は、雇用期間が決まっている為、雇用期間を超える事はなく多くは1年の許可になる事があります。
※在留資格申請の審査は、あなたの学歴・経歴や雇用主企業の規模や仕事内容によって判断されるので一概には言えません。正社員でも在留期限が1年の場合もありますし、契約社員でも3年の在留期限が付与される事例もあります。
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◆正社員と契約社員の違いは? メリット・デメリットは?
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正社員のメリットとデメリットは下記です。
【正社員のメリット】
・雇用が安定している。自分から退職を希望しない限り、定年まで雇用が確保される。(倒産の場合は別)
・責任ある仕事、裁量権のある仕事を任せてもらいやすい
・キャリアアップにともなう研修や教育をしてもらえる
・福利厚生が100%受けられる
【正社員デメリット】
・面接の審査が厳しい
(日本企業における正社員雇用は、解雇が簡単にできない為、一生の責任をもつつもりで雇用をします。人物像やスキルを見極めるために、テストをしたり何度も面接をして見極めます。企業にとって不安材料が多いと不採用になります。)
・転勤など、会社の都合での人事異動命令があり、基本的には受けなければならない。
・責任ある仕事をまかされることが多いので、自分の都合で希望の時期に退職できない事がある。
契約社員のメリットとデメリットは下記です。
【契約社員のメリット】
・面接が正社員ほど厳しくない。
(労働契約期間が決まっているので、スキルがない場合は契約満了で退職になるため、企業にとってはリスクが軽減。また、部門長などの現場決済で契約社員を採用できるという会社もあるので、比較的面接回数もすくなく採用されやすい)
・仕事が自分にあうかどうか、会社が自分にあうかどうかのお試し勤務ができる。合わない場合は契約満了で退職できる。
【契約社員デメリット】
・安定性、継続性に欠けることがある
仕事が気にいり、続けたいと思っても、会社の都合で契約満了、続けられない場合もある。
・正社員ほどの責任ある仕事や裁量権のある仕事を任せてもらえない。
・昇進できない、役職につけない事が多い
・福利厚生の一部が受けられな事もある。
(会社の規定にもよりますが、退職金制度や上場企業の持株会などは正社員のみ、という場合もある)
・雇用が期限が決まっているので契約期間以降の雇用は未確定。
・仕事が気に入り継続を希望しても会社の都合で続けられない場合がある。
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◆契約社員は5年経てば契約期間を無くせる。契約社員の無期転換ルール
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契約社員として5年勤務した場合、希望すれば「無期契約(契約期間をなくすこと、長期勤務することが可能)」になります。
しかし、自分から希望しないと手続きをしてもらえないケースがあったり、企業が無期雇用をさけるために、5年になる直前に契約期間を終了させるケースもあります。
契約社員として5年以上勤務する方は、「無期契約」を希望しましょう。交渉に応じてもらえない会社は会社として問題がありそうですので転職を検討しましょう。
就職活動・転職活動において有効な点は、契約社員の場合は、正社員よりも採用をしてもらえる可能性が高いということです。正社員の求人応募で、就職活動・転職活動をしていて、うまくいかない場合は、契約社員の求人に挑戦してみると、うまくいく可能性が高まります。
さらに、派遣社員の場合は、雇用主が派遣会社になりますので、受け入れ企業にとっては雇用リスクが少なく、比較的仕事が決まりやすい傾向があります。正社員・契約社員の求人で就職活動・転職活動をしていてうまくいかない場合は、派遣社員での仕事をさがすのも良いでしょう。派遣社員で仕事の経験をつめばその経験をもとに、転職活動もしやすくなります。
また、契約社員のように、派遣社員でも正社員になれる可能性があり、多くの方が派遣社員から正社員に雇用転換され、活躍しています。
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◆正社員と契約社員の違いは? まとめ
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正社員と契約社員の違い、理解できましたか?
・正社員と契約社員の違いは、労働契約で雇用される期間が決まっているかどうかの違い
・正社員と契約社員で在留資格の申請に影響はない、影響はあるのは許可される在留期限
・正社員と契約社員のメリットデメリットはそれぞれある
・正社員の就活・転職活動でうまくいかない場合は契約社員の求人をさがしてみる、
契約社員でもうまくいかなかった場合は、派遣社員の求人をさがしてみるとうまくいく可能性がある
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