Q: 総合職と一般職の違いは何ですか?~おしえて!NINJA Q&A~
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NINJA事務局より
おしえて!NINJA Q&A は、就活・転職活動をするうえでの疑問はもちろん、在留資格や日本の職場における疑問をズバリ!解決するコーナーです。日本で働く外国人の皆さんからよくある相談を紹介していますので、あなたの悩みも解決するかもしれません。
A: 総合職と一般職の違いは下記になります。
企業の求人情報を見ていると、「総合職」「一般職」という言葉をよく目にすると思いすが、みなさん、「総合職」と「一般職」の違いを正確に説明できますか?ここでは「総合職」と「一般職」について理解を深めていただきたいと思います。
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◆日本の就活 総合職(そうごうしょく)とは?
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総合職とは、「企業活動の中心となって、総合的な業務に従事する職」のことです。簡単にいうと、会社があなたの適性を判断し、配属部署が決め、将来的には管理職、幹部候補となることが期待されます。
実際にどんな仕事をするのかは企業によって異なりますが、仕事内容に制限が無く、さまざまな職種を経験します。そして、異動や転勤の機会が多いのが総合職の基本です。
やりがいがありますが、背負う責任も大きいポジションです。
近年では、全国転勤ではなく、決められたエリアで働くことを前提とした「エリア総合職」、「地域総合職」と呼ばれる職種を導入している企業も多くみられます。
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◆日本の就活 一般職(いっぱんしょく)とは?
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一般職とは、総合職に対置される概念で、「定型的・補助的な業務に従事する職」です。
こちらも実際の仕事内容は企業により異なりますが、基本的には事務的なお仕事で、内勤が中心です。
仕事の範囲はそこまで広くなく、部署異動や転勤はほぼありません。昇進が限られており、成果をあげることにとらわれない反面、総合職よりも給料が低く、大幅な昇給も見込めないのが現状です。
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◆日本の就活 なぜ、総合職と一般職にわけられるのか?
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「総合職」「一般職」という呼称が使われ始めたのは、1986年の「雇用機会均等法(正式名称:雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律)」の施行後です。
日本はそれまでの男女別に雇用をわけたり待遇をわけたりしていたのですが、そのような雇用管理制度を廃止し、性別に関わらず、個人が自由に職種を選択できることを目的に「総合職」「一般職」というコースが設けられるようになりました。
総合職は「会社の幹部をめざして出世したい!」というコース、一般職は「きめられた範囲内の仕事をしたい」というコースというイメージです。日本で就職活動や転職活動をする際、総合職と一般職をえらぶ必要がある場合は、自分のキャリアのイメージにあう方を選択しましょう。
会社によっては、総合職で入社したけれども途中で一般職に変更、一般職で入社したけれども総合職に変更できる会社もあります。
また、「総合職」と「一般職」に分ける制度は古くからある日本の大手企業が多く、中小企業やベンチャー企業にはそのような選択肢がないケースが多い様です。
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◆日本の就活 総合職・一般職のメリットは?どんな人に向いているのか?
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自分はどちらに進むのが良いのだろう、、と考え中の方も多くいらっしゃると思いますので、ここで総合職・一般職それぞれのメリットを見てみましょう。
★総合職に就くメリット★
1. 給与
総合職は一般職に比べて給与が高く設定されています。それは後々、昇給幅や賞与支給率、退職金の額にも影響し、長く務めるほど一般職との収入に差がついていきます。
2.キャリアアップ
将来の管理職・幹部候補として採用されているのですから、自分の功績によっては出世を重ね、企業の重要ポジションにつけるチャンスがあります。
3.幅広い業務
上でも述べた通り仕事内容に制限がありませんので、さまざまな分野で幅広くスキルを身に付けられます。
リーダーシップを発揮しながらバリバリ仕事をし、どんどん出世していきたい!給与を多くもらいたい!将来は企業経営の中心となり仕事がしたい! という方に向いています。
★一般職に就くメリット★
1.異動・転勤がない
一般職は、基本的に異動や転勤がありません。結婚・出産を経ても仕事と両立がしやすい というのは大きなメリットと言えます。
2.残業が少ない
総合職に比べると仕事量はそこまで多くなく、残業が少ないことが特徴です。プライベートなスケジュールやライフプランを組みやすいのは嬉しいですね。
3.仕事を極めることができる
一般職の仕事領域は総合職に比べると狭いですが、その分同じ仕事を長く続けることができます。そこで知識を深めスキルを磨けば、将来転職に活かすことも可能です。
縁の下の力持ちとして周囲をサポートする仕事にやりがいを感じる、自分でコツコツ取り組む仕事が得意、ワークライフバランスを大事にする人に向いています。
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◆日本の就活 総合職・一般職の在留資格(ビザ)はどうなる?
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外国人の方には特に気になる在留資格(就労のビザ)ですが、総合職でも一般職、どちらでも問題なく申請・更新ができます。
また、在留期限に関しても、影響はありません。
雇用主の企業と仕事内容の審査、あなた自身の経歴に問題がなければ許可がおります。
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◆日本の就活 まとめ 総合職・一般職の違い
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「総合職」と「一般職」の違いについて、理解を深めていただけたでしょうか。また、ご自身がどちらを選択したいかイメージできたでしょうか。
・総合職(そうごうしょく)は、「企業活動の中心となって、総合的な業務に従事する職」
リーダーシップを発揮しながらバリバリ仕事をし、どんどん出世していきたい人向け
・一般職(いっぱんしょく)は、「定型的・補助的な業務に従事する職」
周囲をサポートする仕事、自分でコツコツ取り組む仕事が得意、ワークライフバランス重視の人向け
・在留資格(ビザ)は総合職でも一般職でも、問題はない。
今回とりあげた「総合職」と「一般職」ですが、明確な区別を設けていない企業もたくさんあります。名称だけにとらわれず、実際の仕事内容をきちんと確認しましょう。
悔いのない就職ができますよう、祈っております。