Q 日本の企業でインターンシップがしたいです。日本と海外との違いはありますか?ビザはどうなりますか? ~おしえて!NINJA Q&A~

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おしえて!NINJA Q&A は、就活・転職活動をするうえでの疑問はもちろん、在留資格や日本の職場における疑問をズバリ!解決するコーナーです。日本で働く外国人の皆さんからよくある相談を紹介していますので、あなたの悩みも解決するかもしれません。

A. 日本のインターンシップについてわかりやすく解説します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー インターンシップとは? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー まず、インターンシップとは、学生が「就業体験(仕事体験)」を通じ企業や業界についての知識を深め、働くイメージをつかむための制度のことです。 日本企業に就職を考えている外国人留学生にとっては、「日本企業で働くとはどういうことか」「日本のビジネスマナー・慣習」を学べる絶好の機会となります。 インターンシップ制度は、100年以上も前にアメリカで発祥したといわれ、欧米では主流の制度です。 日本においては2000年代頃から徐々に浸透し始め、今ではインターンシップを開催する企業が増え、参加する学生も急増していますが、日本のインターンシップの場合は、それぞれ目的が異なります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 海外と日本のインターンシップとの違いは? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 海外のインターンシップは、企業の一員として実践的な経験を積み「スキル・経験を得ること」が目的とされています。いち早く即戦力となることを目指し、ある程度の裁量を持って働くことが一般的です。 それに対して、日本のインターンシップは「学生が職業を体験して理解すること」と「企業の採用活動の一環」の2つの目的があります。多くは、1日~数週間の短期間のものが大半です。 最近では日本でも、スタートアップ企業やベンチャー企業をはじめ、海外式の長期インターンシップを取り入る企業が増えていますが、日本企業でいう長期インターンシップは通常のアルバイトと同じ扱いであることが大半です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日本のインターンシップの特徴は? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、日本のインターンシップには「無給(給料がでない)」のものと「有給(給料がでる)」のもの、目的が、「企業の採用活動」のものと、「学校の授業の一環(単位認定)」のものに分類されます。 【1】企業の採用活動を目的とした無給のインターン ・期間:1日~7日程度 ・インターン先:興味がある企業を自由に選択できる ・内容:会社の説明や見学、参加者同士でのグループワーク、業務の疑似体験 ・報酬:なし(無給) ・募集と実施時期:大学3年生~大学4年生 【2】企業の採用活動を目的とした有給インターン ・期間:1か月~1年などの長期間 ・インターン先:興味がある企業を自由に選択できる ・内容:実際に社員と同じように実務を行う ・報酬:あり(有給) ・募集と実施時期:大学3年生~大学4年生、卒業していても会社によっては可能 ・補足: 通常の大学生のアルバイトと同じ扱いになります。      【3】学校の授業の一環(単位認定)で無給のインターン ・期間:1~2週間程度 ・インターン先:学校が指定する企業のみ ・内容:業務の疑似体験や実務の補助的業務 ・報酬:なし(無給) ・募集と実施時期:大学3年生 【4】学校の授業の一環(単位認定)で有給のンターン ・期間:1年以下 ・インターン先:学校が指定する企業のみ ・内容:実際に社員と同じように実務を行う ・報酬:あり(有給) ・募集と実施時期:大学3年生(※学校による) なお、有給インターンの時給相場としては、時給1,000円~2,000円、日給であれば5,000円~10,000円ほどが平均(2019年9月時点)で、通常のアルバイトの時給とおなじぐらいの金額になります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日本のインターンシップでのビザ・在留資格はどうなる? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日本のインターンシップを行う場合の在留資格やビザについては下記です。 【1】企業の採用活動を目的とした無給のインターン ・期間:1日~7日程度 ・インターン先:興味がある企業を自由に選択できる ・内容:会社の説明や見学、参加者同士でのグループワーク、業務の疑似体験 ・報酬:なし(無給) ・募集と実施時期:大学3年生~大学4年生 →【日本国内在住の方】在留資格が「留学」「特定活動(job hunting)」で参加可能です。  【海外在住の方】 在留資格・ビザ「短期滞在」 【2】企業の採用活動を目的とした有給インターン ・期間:1か月~1年などの長期間 ・インターン先:興味がある企業を自由に選択できる ・内容:実際に社員と同じように実務を行う ・報酬:あり(有給) ・募集と実施時期:大学3年生~大学4年生、卒業していても会社によっては可能 ・補足: 通常の大学生のアルバイトと同じ扱いになります。       →【日本国内在住の方】在留資格が「留学」「特定活動(job hunting)」で参加可能です。             ただし「資格外活動許可」が必要で週28時間以内である必要があります。  【海外在住の方】   大学の夏休みなどの長期休暇中で3か月以内であれば「特定活動12号」   ただし、大学とインターン先の企業がインターンシップに関しての契約が必要です。 【3】学校の授業の一環(単位認定)で無給のインターン ・期間:1~2週間程度 ・インターン先:学校が指定する企業のみ ・内容:業務の疑似体験や実務の補助的業務 ・報酬:なし(無給) ・募集と実施時期:大学3年生 →【日本国内在住の方】在留資格「留学」            学校の授業の一環のため、時間に制限はありませんが、            労働基準法を遵守された勤務状況である必要があります。     【海外在住の方】 日本の大学のインターン制度のため、参加できません。           日本の大学の提携校であれば可能性がありますので学校に確認してみましょう。           インターン先で実務をしなければ、在留資格「短期滞在」で参加可能です。 【4】学校の授業の一環(単位認定)で有給のインターン ・期間:数か月~1年以下 ・インターン先:学校が指定する企業のみ ・内容:実際に社員と同じように実務を行う ・報酬:あり(有給) ・募集と実施時期:大学3年生(※学校による) →【日本国内在住の方】在留資格「留学」            学校の授業の一環のため、時間に制限はありませんが、            労働基準法を遵守された勤務状況である必要があります。     【海外在住の方】   1年以下であれば、在留資格「特定活動9号/インターンシップ」   (大学の夏休みなどの長期休暇中で3か月以内であれば「特定活動12号/サマージョブ」   ただし、大学とインターン先の企業がインターンシップに関しての契約が必要です。)                   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日本のインターンシップをするメリットは? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー インターンシップに参加する最大のメリットは、「業界を知り、仕事を体験することができる」ということです。他にも、社内の雰囲気を知れたり、日本のビジネスマナーを肌で感じることができたり、実際に働いている先輩社員との出会いもあります。 既に外国人社員が働いている企業であれば、今どんな仕事をしていて、どんなキャリアを描いているか、是非先輩方に聞いてみましょう。インターンシップをした企業が最終的に自分の志望する企業でなかったとしても、今後の就活において、自分が本当に目指したいことを明確にする助けになります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日本のインターンシップはどうやって探すのか? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー インターンシップについて説明をしてきましたが、実際、インターンシップ先を探すにはどうしたら良いでしょうか。以下、代表的なものをご紹介します。 ①学校のキャリアセンターで探す キャリアセンターでは、就職情報だけでなくインターンシップの情報も扱っています。 ②友人、先輩、OBOG(あなたの大学を卒業して就職している先輩)に紹介してもらう 先にインターンシップを経験した友人に紹介をしてもらったり、先輩の会社でインターンシップの募集が無いか聞いてみましょう。 ③企業HPで探す 自社ホームページでインターンシップ募集をしている企業もあります。気になる企業のホームページをチェックしてみましょう。 ④インターン募集サイトで探す 業界業種、有給・無給、所在地など、キーワードで検索することができたり、業界・職種に特化したサービスもあります。 初めてインターンシップを探す外国人の方には、「外国人雇用サービスセンター(厚生労働省が管轄している外国人・留学生向け就職支援機関)」のサイトを利用することもオススメです。 ⑤合同説明会に参加して探す インターンシップ募集の合同説明会が開催される場合は積極的に参加してみましょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日本のインターンシップ まとめ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー インターンシップについて理解を深めていただけましたでしょうか。 ・インターンシップとは、企業や業界についての知識を深め、働くイメージをつかむ「就業体験」のこと ・海外のインターンシップとは概念・目的に違いがある ・インターンシップと一言で言っても、有給と無給、大学の単位として認められるものなど、さまざまな種類がある。必要な在留資格がそれぞれ異なるので注意をする。 ・業界の知識がつく、就業体験ができる、先輩社員との出会い など、メリットがたくさんある ・紹介、HP、説明会参加などを利用してインターンシップ先を探すことができる 就職を成功させるのがゴールです。インターンシップに参加することでなにを得たいのか、しっかり目的をもって参加しましょう。
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