指定がなければスーツを着用しましょう。
日本の面接では、スーツ着用がマナーです。
スーツは、清潔感があり、誠実そうな印象を与え、誰がみても不快感を与えない服装だからです。
個性的で奇抜な服装や髪形、強い香水や濃い化粧は人によって受けとめる印象が変わるので面接や日本の職場では良い印象を与えません。
鞄はA4サイズで、靴は革靴、鞄と靴の色は黒や茶色のダーク系にしましょう。
服装や髪形は個性であり、自己PRの1つだと捉える国や仕事と服装は全く関係ない、という考え方の国もあります。
アパレル業界など、その人のセンスが要求されるような会社では、
「面接は私服でお越し下さい」「服装自由」「カジュアルでお越しください」
と指示される事があります。
その際は、面接に行く企業のブランドイメージに合う服装にしましょう。
面接の服装については、
「就職・転職できる身だしなみ」 で解説をしていますのでご確認ください。
面接会場に到着し、受付を済ませる前に、コートやリュックサック、帽子をとっておくのがマナーです。
コートは脱いで腕に掛け、リュックサックや帽子は外して片手で持ってから受付に行ってください。
面接に限らず、セールスで会社に訪問する際も同様です。
服装や髪形は個性であり、自己PRの1つだと捉える国や仕事と服装は全く関係なく、
コートを脱ぐタイミングなどは気にしない国もあります。
風邪をひいた時や予防でマスクをする事がありますが、面接ではマスクは取りましょう。
咳が出てマスクが必要な時は、「咳がでるのでマスクをしてもよろしいですか」と面接官に許可をとるようにしましょう。
(※2020年3月以降:新型コロナウイルス感染症拡大防止により、日本では人と会う際は「マスク着用」がマナーとなりました。面接に行く際には、マスク着用はもちろん、何かあったときのために予備のマスクを常に鞄に入れておきましょう。)
面接では、面接開始時間(待ち合わせ時間)の5~10分前に受付を済ませましょう。
面接会場には、余裕をもって30分前に到着するように自宅を出発しましょう。
面接会場をあらかじめ確認しておき、5分~10分前に受付をしましょう。
遅刻はいけませんが、早すぎる到着・受付も、相手の都合を考えない迷惑な人だと思われてしまいます。
早く到着しても、受付は5~10分前にしましょう。
5~10分の遅刻は許容の範囲内という国や、2~3時間は遅刻をする事があたりまえ、という国もあります。
仕事を決める大事な面接の日に遅刻をしてしまう人は、「準備不足な人だ」「会社に入っても遅刻ばかりする人なのではないか」と評価をされます。
面接当日は、電車遅延など何が起きても良い様に、時間に余裕をもって行動しましょう。
やむを得ず、遅刻をしてしまう場合は、遅刻がわかった時点ですぐに「電話で連絡」をしましょう。
たとえ1分でも、遅刻をしそうな場合は必ず連絡をしましょう。
遅刻の連絡電話では、
「遅刻の理由(簡潔に)」「到着時間(何分遅れそうか)」「お詫び」を伝えましょう。
「本日、〇時から面接予定の〇〇と申します。電車遅延で5分ほど遅刻をしてしまいそうです。申し訳ございません。」
遅刻をして到着をした際も、遅刻をしてしまった事に関して改めてお詫びを伝えましょう。
名刺をもらったら、両手で受け取り机の左側にまっすぐに置いておきましょう。
相手の名刺を、すぐにポケットや財布に入れてしまうのはマナー違反です。
また、机の上で斜めに置いたり、名刺の上に携帯電話などを置いたりするのもマナー違反です。
名刺を重視しない国や、そもそも名刺を活用しない国もあります。
日本のビジネスシーンでは、名刺はとても重要なコミュニケーションツールです。
日本では、名刺は「自分の分身」だという考えがありますので、
名刺をもらった相手がいる前で、すぐに鞄などにしまったり、名刺で遊んだりすると、
「あなたは私にとって重要な存在ではない」というメッセージに取られてしまいます。
もらった名刺は丁寧に扱い、面接終了後にしまう場合は「名刺をいただきます」と
一言伝えてから「名刺入れ」にしまいましょう。
相手の目をみて笑顔で元気な挨拶ができる人は、誰から見ても好印象です。
面接官に限らず、受付の方や案内をしてくれた方には、相手の目を見て、しっかり挨拶をしましょう。
挨拶は万国共通のマナーです。
相手の目を見て、笑顔で大きな声でハキハキと挨拶ができる人は魅力的ですね。
面接の前には、
「はじめまして、○○と申します。本日はお時間を頂きありがとうございます。宜しくお願い致します。」
面接が終了し、退室の際には、
「本日は、貴重なお時間を頂きありがとうございました。失礼します。」
と、面接官の目を見て笑顔で挨拶をしましょう。
椅子には深めに腰掛け、背もたれにはよりかからず、正面を向き、顎を引いて背筋をピンと伸ばしておきましょう。
両足は広げすぎないように注意。(男性の場合はこぶし一つの隙間を作る。女性の場合は膝を軽く付けて脚を揃える。)
両手は両膝に置き、足先は並行になるように揃えましょう。
腕を組む、脚を組む、肘をつくことはマナー違反ですので注意しましょう。
「堂々とした雰囲気を出した方が良い」「椅子に座る姿勢はスキルとは関係ない」という国もあります。
日本では、礼儀正しく誠実な人であるかどうかを、椅子に座る姿勢や立ち振る舞いなどからも判断します。椅子に座る姿勢も面接で見られている項目の1つなので注意しましょう。
自宅で、鏡をみながら綺麗な姿勢で椅子に座ることができているかをチェックしましょう。
良い姿勢を長い時間、保つのは筋力も必要ですので、事前に練習ができると良いですね。
面接官の質問や回答は、最後まで聞き、面接官が話終わったら、話し始めましょう。
また、自分の事ばかり、だらだらと話を続ける事もやめましょう。
相手の話をさえぎったり、急に話題を変えたりすると
コミュニケーションがとりくにい人だと判断されてしまいます。
時間がある限り自己PRをする事を積極的だと評価する国もあります。
また、相手の話をさえぎって自分の話をしても気にしない国もあります。
面接官は、あなたの事を知るため、また採用をするかどうかを見極めるためにいくつかの質問を用意しています。
基本的には、会話の主導権は面接官に譲り、面接官のペースに合わせて、回答しましょう。
また、日本語の文法は結論が最後にきますので、面接官の質問や話を最後まで聞きましょう。
面接官の質問の意味が分からない場合や、うまく聞き取れなかった場合は
面接官の話が終わった後に、
「申し訳ありません。質問の内容がよくわからなかったので、もう一度質問をお願いします」
「いまのお話は〇〇〇〇、という意味でよろしいですか?」
と確認しましょう。
内容を聞き返す事や確認をする事は、失礼にはなりませんので遠慮なく聞きましょう。
給料や休日・残業などの雇用条件を聞く事は、問題ありませんが、雇用条件ばかり質問をすると
「雇用条件だけで会社を決めるのかな?条件が悪くなるとすぐに辞めてしまうのではないか?」
と面接官を不安にさせてしまいます。
雇用条件以外にも、仕事内容ややりがい、会社の考え方や事業の方向性、外国人社員に期待することなど、幅広い視点で質問をしてみましょう。
分厚い契約書に、休日や給料・残業時間など雇用条件がこと細かく記載されている国もあります。
面接官の立場によって、質問の内容を変えましょう。より会社の事を理解することができます。
人事担当や配属部署の担当者が面接官の場合は?
部門長や経営者が面接官の場合は?
「職場の雰囲気」を質問した場合は、
あなたが「職場の雰囲気を重視している人」という印象を与えます。
「3年後、5年後の事業プラン」について質問をした場合は、
「中長期的な視点が持てる人」という印象を与えます。
” 面接官にどんな印象を与えたいか ” という事も考えながら質問ができると良いですね。
面接で、前職の不満や悪口を言う人はネガティブにとらえられます。
「この人は、入社しても不満があったらすぐに悪口を言いそうだ。職場の雰囲気が悪くなりそうだ」
「不満があったらすぐに辞めてしまいそうだ」
と判断されてしまいます。
世界では、前職の職場に不満があるから転職をする、よりよい条件の職場に転職をする、
というのは、珍しい事ではありません。
面接では、退職の理由や、転職をしたい理由を必ず聞かれます。
その際は、ついつい前職の不満や悪口を言いたくなりますが、我慢しましょう。
退職の理由は、ポジティブな動機を伝えるようにしましょう。
やむをえない退職の場合は正直に伝えましょう。
前職の不満を伝える必要がある場合は、不満を解消するために努力したことも伝えましょう。
日本の企業は、社員を雇用したら、定年まで責任をもって教育し雇用を維持していくという考え方を持っている為、すぐに退職してしまいそうな人を極端に嫌います。
また、ジョブローテーションという考え方があり、様々な仕事を経験することで、会社全体を理解してもらい、経営幹部に育てていくという制度があります。
その為、1年~2年で自分の好きな仕事ができないからと退職されると、今まで、教育した時間が無駄になってしまうため、会社にとっては大きな損となります。
日本の企業文化を理解する姿勢をもち、3年は勤務をするつもりで会社を選びましょう。
世界では、2~3年で転職をし、ステップアップをする事が常識です。
最近は、日本でも転職が当たり前になっており、「社員の転職は応援する」という新しい考え方をもった企業も出てきていますが、まだまだ、日本企業は社員を家族の様に考え、定年まで責任をもって雇用を守り、教育をしていくという考え方の企業が大半です。
「日本式 面接のマナーとコツ 面接官の視点は?」についてのコラムはいかがでしたでしょうか。
これは、面接だけでなく日本での日常生活や職場でも活用できます。
マナーは、相手を不快にさせない礼儀であり、相手に対しての敬意の表れです。
相手を不快にさせてしまうと、残念ながらあなたの評価が下がります。
マナーが身についていないという理由だけで、評価が下がり、不採用になってしまわないよう、
日本式のマナーとコツをしっかり押さえてから、面接にのぞみましょう。
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