運命に導かれるように日本へ、プロの翻訳者を目指して邁進

Plasman Emilie(プラスマン エミリー)

Plasman Emilie(プラスマン エミリー) フランス出身 │ 30歳 │ 女性 │ 在日7年目

前職 ゲーム会社での翻訳・デバッグ担当
内定企業 Webサービス・メディア企業 翻訳・ライセンス管理
好きな日本語 積読(つんどく)

現在、Webサービス・メディア企業 翻訳・ライセンス管理を担当している、Plasman Emilie(プラスマン エミリー)さん。留学や就職・転職活動など、日本での奮闘についておききしました。

日本のアニメやゲームから日本の文化に興味

小さい頃から日本のアニメやゲームをしていて、次第に、日本の景色や料理などの文化に興味を持つようになりました。アニメは『ポケットモンスター』をよく見ていました。フランスでも大人気でした。ゲームはジャンル問わず、色々とやりましたが、特にバンダイナムコの『鉄拳』をよくやっていました。

高校の時に、日本語の授業があったので「もっと、日本の事が知りたい」と思い日本語を選択、はじめて基礎から勉強をしました。大学でも日本語を専攻しました。もともと、本を読むことが好きなので、日本語は会話よりも読み書きの方が得意です。漢字や単語を覚えるのが大変でしたが「日本語を読めるようになりたい!」という一心で頑張ることができました。

日本語の勉強で工夫したことは、やはり本を読むことがとても好きなので、日本語の漫画をよく読みました。コメディ系や少年漫画などジャンル問わず読むことで、自然な日本語を学びました。

大学の時に、短期留学のチャンスがあり、大阪の大学に交換留学をしました。大阪は関西弁でしたので、地元の人達の会話は「一体、何を話しているの?」と、あまりにも学んだ日本語の違いに驚きました。フランスとは違う建物や料理、人々の生活、すべてが新鮮でした。しばらく生活していると、フランスと日本のコミュニケーションの違いにも気が付きました。フランスでは、自分の意見をストレートに伝えますが、日本の場合は少し優しい言葉に変えて伝えます。また、礼儀正しく、意見をはっきり伝えないので、少し相手との距離感を感じる点がフランスとの違いだとおもいました。

運命にみちびかれるように再び日本へ

短期留学後にフランスにもどり大学を卒業し、ホテルに就職をしました。ホテルでは、アメリカ、日本、中国のお客様対応をしていましたが、日本のお客様は1泊しか宿泊されない為、コミュニケーションをとる機会がありませんでした。

しばらくホテルで働き、初めての有給休暇で韓国に旅行に行くことにしました。その時、たまたま成田空港で乗り継ぎがあったのですが、日本語が耳に入ってきた瞬間に「あれ?私は将来、日本で暮らすことが夢だったんだ!」とかつての夢を思い出し、目覚めました。成田空港での滞在は、たった数時間でしたが、それが運命のように感じました。

フランスに帰国してから、「夢をかなえるためには、もっと日本語のレベルを高めなければならない」と思い、大学院に進学しました。大学院の2年目には、広島大学に留学をしました。広島大学は、とても敷地が広い大学で、中国やインドネシアなど沢山の留学生がいました。留学中のアルバイトは、焼肉屋さんでの接客です。はじめは、日本語の会話がうまくできず大変でしたが、おかげで、ハラミやミスジなど肉の部位については随分と詳しくなりました。

「在留期限が切れるまで諦めない」と決めた、就職活動

就職活動は約6ヶ月程度取り組みましたが、とてもきつかったことを覚えています。大学内で開催された就活セミナーに参加したり、日本の求人サイトにいくつか登録をしました。100件ぐらいの求人に応募して、やっと面接にこぎつけたものの、面接対策も十分ではなく「100% 失敗だった」と確信がもてるほどの出来栄えで、時間がたてば経つほど、気持ちが落ち込んでいました。


何度も失敗を重ねるうちに「これは言わない方が良い」「だいたい、こういう事を聞かれる」ということがわかり、次第に日本の面接対策について知識がついてきました。

希望が見えず、絶望的になっていた時もありましたが、「日本で就職をする」という目標のために、「とにかく在留期限が切れるまで就職活動をやり続けよう!」と自らを励まし、就職活動開始から半年後ぐらいに、ようやく1社から内定をもらうことができました。

Plasman Emilieさんの仕事風景

翻訳者としてのキャリアに向かって

就職した会社は、外資系企業で半導体を扱う会社でした。日本語ができないシンガポール出身の上司の通訳・翻訳担当として、英語ができない日本人エンジニアとの間に入りコミュニケーションをサポートすることがミッションでした。半導体については、まったく未知の世界でしたので、専門用語や技術的な内容の理解に苦労をしましたが、会議中にわからないことがあればメモをして、その都度、上司に確認をしたり、社内で確認をしたりして、知識を習得しました。日本の会社でしたが、アメリカ系の外資系企業でしたので、日本の伝統的な企業というよりは、コミュニケーションがフラットで、アメリカの企業文化で、違和感なく仕事ができました。

仕事をしているうちに、将来は翻訳者としてキャリアを積んでいきたいと思うようになりました。次のステップとして、ゲーム会社の翻訳の仕事に挑戦しました。担当は、日本語からフランス語への翻訳で、フレーバーテキストやユーザーへの通知文の翻訳・ローカライズのチェックを担当しました。誤記載が発生した際には、再発防止のためにチェックツールの利用と、元の原稿を繰り返し確認するよう徹底しました。おかげで、ユーザーからのお問い合わせやクレームを削減することができました。

仕事でわからない事があった際には、周囲と積極的にコミュニケーションを取りながら、相互チェックを行い、ミスを減らすように心がけていました。実際に、早期に相談・検証をすることで問題を未然に防いだことも多々ありました。このゲーム会社は、日本発の企業でしたが、多国籍で20代~30代の社員が多い組織でしたので、雰囲気も良く、堅苦しい印象はありませんでした。会社としては、とても良かったのですが、仕事量が安定せず、なかなか翻訳者としてのキャリアを積むにも乏しい状況でしたので、更なるキャリアアップを目指して転職をしました。

現在の会社は、電子書籍やライセンス関連の会社です。フランスの出版社を中心とした海外の出版社に対して、日本のマンガを中心としたライセンスの仲介などをしています。ライセンス契約の条件を整理したり、データの納品などの進捗管理を担当します。好きなマンガに関わることができますし、リモートワークですのでワークライフバランスもとれて、良い仕事環境で働くことができています。また、同僚にフランス人が3人いますので、全然さみしくありません。振り返ってみると、私は本当に、一緒に働く同僚や仕事環境に恵まれてきたな、と思います。

将来の夢は、やはりプロの翻訳者として働くことです。まずは、今の職場でしっかりとビジネススキル・翻訳スキルを身につけたいと思います。もっと先の将来は、わかりませんが、いつまでも日本で、自分の目標に向かって挑戦し続けたいと思います。

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