就職までの流れ(中途採用・転職) 1/2

日本式 就職までの流れ (新卒採用・仕事未経験)

このコラムでは、「中途採用=仕事経験がある人の採用」または「転職活動」をする方向けに、日本での就職・転職活動の流れを解説します。学校を卒業してすぐの就職(新卒)や、仕事経験がない方は、「就職までの流れ (新卒採用・仕事未経験)」をご覧ください。

企業にとっての中途採用とは?新卒採用との違い

情報力とスピードの問われる中途採用

新卒と中途には大きな違いがあります。
新卒のように、採用期間などが決まっているわけではないので、中途採用の場合、自分で動き、求人を出している企業を探し出したり、転職サイトや人材エージェントを利用し、自分のペースで就職活動をすることが必要となります。その時期により、出ている求人情報などは随時変わるので、情報力とスピード感が問われます。

概要 「中途採用」とは

中途採用とは、企業が不定期に行う人材採用のことを指します。
企業では常に経営環境が変化しています。既存事業の拡大、新規事業への進出など 企業の経営戦略に合わせて必要な人材を採用しなければなりません。 それらに対応した柔軟な採用を行うために時期を定めず、 必要に応じた求人募集を行うのが中途採用の目的です。
また企業の中では退職などによる欠員も発生します。中途採用にはそれらを補う目的もあるのです。

中途採用の流れ。 応募→書類・面接→2次面接→合格通知→入社

比べる 中途採用と新卒採用の違い

中途採用にはどういった特性があるのか。新卒採用との違いを整理してみよう。

比べる1: 人材イメージ

比べる1: 人材イメージ
中途採用

即戦力(職種別採用)

新卒採用

ポテンシャル(研修後配属)

比べる2: 目的

比べる2: 目的
中途採用
  • 欠員補充
  • 増員
  • 知識や技術の導入
新卒採用
  • 将来のコア人材確保
  • 均質な若年労働力確保

比べる3: 時期

比べる3: 時期
中途採用

通年

新卒採用

4月入社 ※一部9月入社もあり

比べる4: 準備・選考期間

比べる4: 準備・選考期間
中途採用

数週間程度

新卒採用

1年以上

比べる5: コスト

比べる5: コスト
中途採用

比較的安い

新卒採用

比較的高い
※一定数以上を採用すると1人あたりは安くなる場合もある

比べる6: メリット

比べる6: メリット
中途採用
  • 自社にない知識、ノウハウ、人脈などを導入できる
  • 経営に機動的に対応できる
新卒採用
  • 自社の社風にあわせて育成でき、高いロイヤリティーが期待できる
  • 大量採用も可能
  • 組織の活性化

比べる7: デメリット

比べる7: デメリット
中途採用
  • 自社の社風にあわないケースもある
  • 大量採用には向かない
新卒採用
  • 自社に採用力、育成力がないと難しい
  • 大きな先行投資が必要

ここまでが「中途採用」の概要です。
いよいよ次ページでは具体的に「中途採用」に求められる人物像を、「新卒採用」と比較しながらみていきましょう。

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