【ご教授願います（gokyouju negaimasu）ごきょうじゅねがいます】～学校では教えてくれないビジネス日本語講座～

公開日：2019/12/11 更新日：2023/11/02

NINJA事務局より

日本企業に晴れて入社し、活躍している外国人の方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか？　きっと「はじめて聞いた！」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。

今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語講座」は「ご教授願います（gokyouju negaimasu）ごきょうじゅねがいます」です。日本の職場で「ご教授願います」という言葉、目にした事はありますか？
早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。

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◆「ご教授願います」が使われるシーンとは？
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＜シーン１＞

部下からのメールに
「ご教授願えますでしょうか」と書いてあった。

＜シーン２＞

お客様からのメールに
「ご教授のほどよろしくお願い申し上げます」と書いてあった。

では、「ご教授願います」とは、どんな意味なのでしょうか。

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◆「ご教授願います」の意味とは？
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「ご教授願います」とは、簡単に言えば、「教えてください」という意味です。「教授」とは「学問や技芸を教え授けること」（出典：デジタル大辞泉（小学館））という意味であることから、誰でもすぐにわかることではなく、どちらかというと長期間にわたって教える必要がある何かより専門的な事柄を教えてもらうように頼むときに使います。

「ご教授願います」はメールなど書き言葉で「ご教授ください」「ご教授いただけないでしょうか」などといった形で使われます。「ご教授願います」のままの表現は尊敬語ではないので、そのまま目上の人に対して使ってしまうと失礼に当たりますが、「ご教授いただけないでしょうか」「ご教授のほどお願い申し上げます」といった形で使うと無難でしょう。

非常に似たことばに「ご教示願います」というのがありますが、こちらはどちらかというと専門的な事柄ではなく、わりと短時間内で教えられる「方法ややり方など」について説明を求めるときに使う表現です。

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◆「ご教授願います」の類語は？言い換えるとどうなる？
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類語、他の言い方をすると、下記のようになります。

「教えてください」
「ご指導ください」
など

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◆「ご教授願います」を使ってはいけない時は？
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やや硬い言葉なので、話し言葉ではほとんど使いません。また、上記のように、目上の人に対して使う場合、尊敬語（「ご教授願えますでしょうか」「ご教授いただけないでしょうか」など）の形にして使うと失礼になってしまうことが防げます。

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◆「ご教授願います」のまとめ
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「ご教授願います」という意味と使い方、使ってはいけないシーンを
紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？

・「ご教授願います」は、専門的な知識などを教えてもらうように頼むときに使う。書き言葉。
・「ご教授願います」は【教えてください】という意味
・「ご教授願います」を言い換えると「教えてください」「ご指導ください」などになる
・「ご教授願います」は目上の人に対して「ご教授いただけないでしょうか」といった形で使う

「ご教授願います」が自然に使えると、日本人はビックリ！

ライター：Marina IVANOVA (日本語講師）