日本企業に晴れて入社し、活躍している方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか? きっと「はじめて聞いた!」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。
今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語」は「前株(maekabu まえかぶ)」「後株(atokabu あとかぶ)」です。日本の職場で「前株」「後株」という言葉、聞いたことはありますか?
早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。
<シーン1>
お客様へのメールの文章をチェックくれた先輩に、「A社は前株じゃなくて後株だよ。大事なお客さんだから、今度間違えないようにね」と言われた。
<シーン2>
上司が先輩に「B社って、前株でしたっけ。後株でしたっけ。」と聞いていた。
<シーン3>
先輩が電話で「社名は〇〇です。前株で。」と言っていた。
では、「前株」「後株」とは、どんな意味なのでしょうか。
「前株」「後株」とは、
日本の社名における「株式会社」の位置を意味する言葉です。「前株」は「株式会社」が社名の前につく、「後株」とは「株式会社」が社名の後ろにつくという意味です。
例えば、
前株であれば 株式会社グローバルパワー
後株であれば グローバルパワー株式会社
日本のビジネスシーンでは、社名を正確に表記する・言うことがマナーです。「株式会社」というのは、社名のどこに付けてもいいわけではなく、会社によって、それが前にくるか、後ろにくるか、きちんと決まっています。したがって、自分の勤めている会社の名前はもちろん、お客様の社名を正確にいう・書くことが非常に大切です。お客様それぞれの社名は「前株」なのか、「後株」なのか、きちんと覚えておいて、正確に使いましょう。また、わからないときは、「前株ですか。後株ですか。」ときちんと確認しておきましょう。
類語、他の言い方をすると、下記のようになります。
・「株式が社」が前/後ろ(に来る・付く)
特にありません。
「前株」「後株」という意味と使い方、使ってはいけないシーンを
紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
・「前株」「後株」は、「株式会社」が社名の前に来るか・後に来るか確認したいときに使う
・「前株」は「株式会社」が社名の前にくる、「後株」は「株式会社」が社名の前にくる、という意味
・「前株」「後株」を言い換えると「株式会社が前・後です」などとなる
・「前株」「後株」を使ってはいけないシーンは特になし
「前株」「後株」が自然に使えると、日本人はビックリ!
ぜひ、意味を知ってマスターしましょう♪
では!
ライター: Marina IVANOVA (日本語教師)
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