日本企業に晴れて入社し、活躍している外国人の方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか? きっと「はじめて聞いた!」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。
今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語」は「ミスる(misuru)」です。日本の職場で「ミスる」という言葉、聞いたことはありますか?
早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。
<シーン1>
先輩に
「ミスった時とか、すぐに報告するんだ」と注意された。
<シーン2>
となりに座っている同僚が突然頭を抱えて、
「わー、ミスった!どうしよう!」と声をあげた。
<シーン3>
上司に
「何度も同じところでミスるの、勘弁してくれ」と怒られてしまった。
では、「ミスる」とは、どんな意味なのでしょうか。
「ミスる」とは、
名詞の「ミス」(=誤り、失敗など)を動詞化した言葉で、「ミスをする」「誤りを犯す」という意味です。若者言葉として誕生して、どちらかといえば、カジュアルな表現ですが、現在は幅広い年齢の人に使われています。
「ミス」自体は、多くの人が勘違いしているように英語の”miss”をカタカナにしたものではなく、“mistake”を略してできたカタカナ語です。
類語、他の言い方をすると、下記のようになります。
・ミス(を)する
・ミスを犯す
・誤りを犯す
・失敗する
・やらかす
など
注意点として、この言葉は
どちらかというとカジュアルな言い方なので、それを言葉の乱れとみなす人がいるかもしれません。フォーマルなシーンで、取引先など社外の人に対して使用するのを基本的には避け、社内においても相手によっては使用を控えた方がいい場合があるかもしれません。
「ミスる」という意味と使い方、使ってはいけないシーンを
紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
・「ミスる」は、「ミスする」などと言いたい時に使う
・「ミスる」は【ミス(を)する】【誤りを犯す】という意味
・「ミスる」を言い換えると「ミスをする」「誤りを犯す」「失敗する」など
・「ミスる」はシーンや相手によっては使用を控えた方が良い場合もある
「ミスる」が自然に言えると、日本人はビックリ!
ぜひ、意味を知ってマスターしましょう♪
では!
ライター: Marina IVANOVA (日本語教師)
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