粗利(arari あらり)~学校では教えてくれないビジネス日本語講座~

NINJA事務局より NINJA事務局より

日本企業に晴れて入社し、活躍している外国人の方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか? きっと「はじめて聞いた!」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。

今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語」は「粗利(arari あらり)」です。日本の職場で「粗利」という言葉、聞いたことはありますか?

早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。

 

「粗利」が使われるシーンとは?

 

<シーン1>

 

営業担当に、

「ざっくりでいいから、午後のミーティングまでに〇〇案件の粗利、出してくれ」と言われた。

 

<シーン2>

 

上司が会議で、

「どうやって仕入れ費用を抑え、粗利を上げられるのか、検討するのが最優先の課題だ」と語っていた。

 

<シーン3>

 

新入社員向けの研修にて講師が

「業界によって、何を『売上原価』とみなすか、異なるため、粗利の考え方も異なります」と語っていた。

 

では、「粗利」とは、どんな意味なのでしょうか。

 

「粗利」の意味とは?

 

「粗利」とは、

「粗利益」を略したことばで、「売上高から売上原価を差し引いた額」という意味です(『デジタル大辞泉』、小学館)。言い換えれば、「粗利」は、「売上高」から商品の製造・仕入れなどにかかる費用を差し引いた利益のことを指します。「粗利」は、「売上原価」のみを差し引かれた利益のことで、商品を売るためにかかった人件費や宣伝広告費などが差し引かれていないものです。

また、「粗利」に関連した概念には「粗利率」というのがあって、「売上高に対する粗利の割合」を指します。

「粗利」は、ビジネスにおいて極めて重要な指標の一つです。「粗利」が大きいほど、最終的に手元に残る「純利益」も大きくなります。

「粗利」は英語で“Gross profit“となります。

 

「粗利」の類語は?言い換えるとどうなる?

 

類語、他の言い方をすると、下記のようになります。

 

・売上総利益

・粗利益

・ベネフィット

・プラス

など

 

「粗利」を使ってはいけない時は?

 

特にありません。

意味をきちんと理解したうえで、どんどん使ってみましょう!

 

「粗利」のまとめ

 

「粗利」ということばの意味と使い方、類語などを

紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 

・「粗利」は、「粗利益」を略したことば

・「粗利」は 【売上高から売上原価を差し引いた額】という意味(『デジタル大辞泉』、小学館)

・「粗利」を言い換えると「粗利益」「売上総利益」「ベネフィット」「プラス」など

・「粗利」を使ってはいけないシーン:特になし

 

 

「粗利」が自然に言えると、日本人はビックリ!

ぜひ、意味を知ってマスターしましょう♪

 

では!

 

ライター: Marina IVANOVA (日本語教師)

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