【マスト（must）】～学校では教えてくれないビジネス日本語講座～

公開日：2020/03/31 更新日：2024/02/16

NINJA事務局より

日本企業に晴れて入社し、活躍している外国人の方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか？　きっと「はじめて聞いた！」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。

【マスト（must）】～学校では教えてくれないビジネス日本語講座～

今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語講座」は「マスト（must）」です。日本の職場で「マスト」という言葉、聞いた事はありますか？
早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。

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◆「マスト」が使われるシーンとは？
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＜シーン１＞
朝ミーティングで上司に
「A社案件の納品は、昨日も言ったとおり、今日の5時がマストでお願い」と言われた。

＜シーン２＞
入社した時に先輩に、
「うちは、残業がマストなわけじゃないけど・・・」と言われた。

＜シーン３＞
同僚が電話で
「こちらはどうしてもマストな条件だということでして・・・」と言っていました。

では「マスト」とは、どんな意味なのでしょうか。

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◆「マスト」の意味とは？
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みなさん、もうおわかりでしょうか？
「マスト」とは、英語の“must” から来たカタカナ語で、「絶対に必要だ」「絶対に」「～しなければならない」といった意味です。

英語の“must” は助動詞（意味動詞との組み合わせで使われます　－　“must learn”, “must go” など）、名詞（“This item is a must!”）と形容詞（“It’s a must item!”）がありますが、日本語の「マスト」は名詞または形容動詞（＝ナ形容詞）として使えます。動詞としては使えません。

例えば、「マストでお願いします」「マストなわけではない」「マストです」「マストで頼む」「マストなアイテム」「マストアイテム」という使い方があります。

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◆「マスト」の類語は？言い換えるとどうなる？
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類語、他の言い方をすると、下記のようになります。

・「絶対に必要な～」
・「必要不可欠だ」
・「必須」
・「欠かせない」
・「絶対に」
・「～しなければならない」
など

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◆「マスト」を使ってはいけない時は？
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特にありません。

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◆「マスト」のまとめ
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「マスト」という意味と使い方、使ってはいけないシーンを
紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？

・「マスト」は、「絶対に～しなければならない」というシーンで使う
・「マスト」は【絶対に必要だ】【～しなければならない】という意味
・「マスト」を言い換えると【絶対に必要だ】【必須】【～しなければならない】など
・「マスト」を使ってはいけないシーン：特になし

「マスト」が自然に言えると、日本人はビックリ！
ぜひ、意味を知ってマスターしましょう♪

では！

ライター：Marina IVANOVA (日本語教師）