【コンピテンシー（konpitenshii, competency）】～学校では教えてくれないビジネス日本語講座～

公開日：2020/06/29 更新日：2024/02/16

NINJA事務局より

日本企業に晴れて入社し、活躍している外国人の方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか？　きっと「はじめて聞いた！」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。

【コンピテンシー（konpitenshii, competency）】～学校では教えてくれないビジネス日本語講座～

今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語講座」は「コンピテンシー（konpitenshii, competency）」です。日本の職場で「コンピテンシー」という言葉、聞いた事はありますか？

早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆「コンピテンシー」が使われるシーンとは？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

＜シーン１＞
会社説明会で「弊社では採用の際、コンピテンシー面接を行っております」と言われた。

＜シーン２＞
人事部に配属されたら、上司に「早速だけど、あなたにもコンピテンシーによる人事評価制度導入プロジェクトに加わってもらう。勉強になるし。」と言われた。

＜シーン３＞
先輩に「このような課題を成し遂げるには、それなりのコンピテンシーが必要だ」と言われた。

では、「コンピテンシー」とは、どんな意味なのでしょうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆「コンピテンシー」の意味とは？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「コンピテンシー」は、主に企業の人事評価や人材育成において用いられる概念です。語源は英語の“competency“ですが、英語の“competency“が「能力・資格・適性」を意味するのに対して、日本語の「コンピテンシー」は、「業務において優秀な成果につながる行動特性」という意味です。簡単に言えば、良い成果を出し続ける社員に見られる共通の行動・能力などの特徴を意味する言葉です。

このように、日本語の「コンピテンシー」は、ただの「能力」「スキル」「知識」や「資格」とは異なる概念です。「コンピテンシー採用」「コンピテンシー面接」「コンピテンシーに基づいた評価制度」といった概念があります。　

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆「コンピテンシー」の類語は？言い換えるとどうなる？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

類語、他の言い方をすると、下記のようになります。

・能力
・行動特性
・スキル
・資質
・資格
など

ただし、上記のとおり、ビジネスシーン・人事分野で用いられる「コンピテンシー」はこちらの類語のいずれもとやや異なったニュアンスのある概念です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆「コンピテンシー」を使ってはいけない時は？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

特にありません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆「コンピテンシー」のまとめ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「コンピテンシー」という意味と使い方、使ってはいけないシーンを
紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？

・「コンピテンシー」は、人事評価などにおいて用いられる概念
・「コンピテンシー」は【業務において優秀な成果につながる行動特性】という意味
・「コンピテンシー」を言い換えると「能力」「行動特性」「資質」「スキル」など
・「コンピテンシー」を使ってはいけないシーン：特になし

「コンピテンシー」が自然に言えると、日本人はビックリ！
ぜひ、意味を知ってマスターしましょう♪

では！