日本企業に晴れて入社し、活躍している外国人の方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか? きっと「はじめて聞いた!」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。
今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語」は「鏡文(kagamibun かがみぶん)」です。
日本の職場で「鏡文」ということば、聞いたことはありますか?
早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。
<シーン1>
新入社員向けの研修で講師が
「書類に鏡文をつけるのがビジネス・マナーとなっています」と言っていた。
<シーン2>
後輩が、
「〇〇様への納品、鏡をつけるのを忘れていました。」と上司に謝っていた。
<シーン3>
先輩が上司に、
「鏡文の書き方にもう少し気をつけてね。何度もチェックしてからお客様に送るんだよ。」と注意された。
では、「鏡文」(「鏡」)とは、どんな意味なのでしょうか。
「鏡文」(または「鏡」)とは、「書類の一枚目に添える、標題や日付、作成者などを記載した紙」(『デジタル大辞泉』、小学館)という意味です。したがって、ビジネスにおいては、例えば、取引先に送る納品、提案書、請求書などに付ける添え書き、送付状のことです。相手が、書類に添えてある鏡文を読めば、何の書類が送られてきたか、簡単に把握できます。そのため、ビジネスにおいては、「鏡文」をつけるのがマナーになっているといっても過言ではありません。みなさんも取引先に何か書類を送る際、きっと作成したことがあるだろうと思います。
「鏡文」には英語で“cover letter”または“letter of transmittal”ということばが当たります。
他の言い方をすると、下記のようになります。
・「送付状」
・「送り状」
・「カバーレター」
など
特にありません。
「鏡文」ということばの意味と使い方、類語などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
・「鏡文」(または「鏡」)とは、【書類の一枚目に添える、標題や日付、作成者などを記載した紙】という意味(『デジタル大辞泉』、小学館より)
・「鏡文」の類語は「送付状」「送り状」「カバーレター」
・「鏡文」を使ってはいけないシーン:特になし
「鏡文」が自然に言えると、日本人はビックリ!ぜひ、意味を知ってマスターしましょう♪
ライター: Marina IVANOVA (日本語教師)
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