『TOEIC(トーイック)』資格と受験のメリットは?~仕事で役立つ日本の資格~
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NINJA事務局より
多くの外国人の皆さんから就職面談を行うと「資格は取った方がいいですか?」
「就職・転職に役立つ資格は何ですか?」などの相談を受けます。
日本には国家資格が約1200種類、民間資格まで含めると約3000種類があり、
専攻・専門・業界・経歴により必要な資格は違います。
「外国人の就職・転職に役立つ資格情報」では
日本の企業・人事部に履歴書だけでアピールできるような資格情報をお伝えします。
今回は、日本の資格「TOEIC(トーイック)」をご紹介します。「TOEIC(トーイック)」をとることでどんなメリットがあり、どのような業界・職種で活かせるのかを解説します。
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◆ TOEIC(トーイック)ってどんな資格?
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TOEICのなかでも Listening & Reading Test が最も日本企業に馴染みがあり、日本人も就活に向けて勉強することが多い資格になります。TOEICは、財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が運営しているテストです。
外資系企業をはじめとして、英語力を求める多くの企業では、採用選考の際の英語力の目安としてTOEICのスコアを用いています。一般的に履歴書に書くとPRになるのは600~700点以上で、実際にビジネスで英語を使っている人は800点以上の点数を保有している人が多いです。これから英語のテストを受ける!という方はまずこちらを受験すると良いでしょう。
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◆ TOEIC(トーイック)の受験資格と内容。外国人でも受験できる?
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TOEIC(トーイック)は、学歴・年齢・性別・国籍・職歴による制限はありませんので、外国籍のみなさんでも受験可能です。
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングで合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストです。出題形式は毎回同じで、解答はすべて問題用紙とは別の解答用紙に記入します。テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。TOEIC L&Rの結果は合格・不合格ではなく、トータル10~990点の「スコア」として表示されます。
公式サイトによると、テスト内容と構成は下記です。
【リスニングセクション(約45分間・100問)】会話やナレーションを聞いて設問に解答
<Part1>写真描写問題 6問
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
<Part2> 応答問題 25問
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
<Part3> 会話問題 39問
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。
<Part4> 説明文問題 30問
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。
【リーディングセクション(75分間・100問)】印刷された問題を読んで設問に解答
<Part5>短文穴埋め問題 30問
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
<Part6> 長文穴埋め問題 16問
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。
<Part7> 1つの文書:29問
複数の文書:25問
いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。
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◆ TOEIC(トーイック)を取得するメリットは?
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日本で仕事をする上で、日本語能力試験(JLPT)の次に役立つ資格はTOEIC(トーイック)などの英語力を証明する資格です。
これまで日本の国内だけでビジネスをしてきた企業もどんどんグローバル化しています。世界でもっとも話す人口が多い「英語」は就職活動の際にも日本語と同じくらい評価に関わることが多くなってきました。
採用するときに「日本語がネイティブレベルではなくても、英語が話せるんだったら助かるな!」と考える会社が多いのも事実です。就職活動をしている人の中には「英語が得意ですから、テストの点数は関係ないですよね?」という方もいらっしゃいます。
しかし、母国語が英語でない限り、書類選考では点数でしか英語のスキルを証明出来ませんから、上記のような試験の受験をすることをお勧めします。
実務経験がなくても、日本語と英語がビジネスレベルであれば仕事の選択肢がひろがり、採用の可能性が高くなります。
会社によっては入社後、TOEICの点数によって昇給・昇格に関わることもありますよ。
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◆ TOEIC(トーイック)はどんな業界・業種・仕事に活かせる?
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就職や転職活動の求人市場において、TOEICの点数を指標にして英語力をはかる企業が多いため、就職・転職活動でとても有効です。希望する職種の実務経験がなくても、英語力でチャンスをつかめる可能性もあります。
では、どのような職種で活かせるのでしょうか?
・ホテルフロント
・英会話講師
・海外営業
・海外営業事務
・カスタマーサポート(海外関連)
・通訳
・翻訳
・貿易事務
・海外営業の事務
・英語圏出身の外資系企業での業務全般
・グローバル展開している企業での海外関連業務全般
など、英語を活かせる仕事は上記以外に数多くあります。
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◆ TOEICの勉強方法は?
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【独学(自分で勉強をする)】
TOEICのテキストと問題集を購入し自分で勉強をします。
また、WEBサイトやYouTubeでも勉強できるコンテンツがあるので、うまく活用をして勉強に取り組みます。低コストで自分のペースで勉強できる事がメリットですが、わからない事があった際の解決をどうすすめていくかという対策と、「必ず勉強をする」という強い意志が必要です。
【通信教育】
TOEICの通信講座を活用して勉強をします。通信教育では合格に向けて計画的に効率よく勉強がすすめられる仕組みになっています。また、わからない事がある際には、質問できる仕組みが整っている事が多いので、独学よりは勉強がしやすいのではないでしょうか。
【講座を受ける(教室・オンライン)】
先生からTOEICテスト対策に関する知識を学ぶ教室スタイルで勉強をします。教室に実際に行き授業を受ける場合と、オンラインで授業を受ける場合があります。テストにむけて計画的に効率よく勉強できる仕組みが整っています。コストは高めですが、同じ目標に向かって一緒に頑張れる仲間と出会える事や、就職・転職の支援をしていることもあります。
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◆ TOEIC(トーイック)のまとめ
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英検の受験内容やメリットをご紹介しましたがいかがでしたか?
・TOEICとは、財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が運営している検定で認知度が高い
・TOEICは、学歴・年齢・性別・国籍・職歴に制限は無い
・TOEICは、日本の就職活動・転職活動において、日本語能力試験のつぎに有効な資格
・日本語と英語がビジネスレベル以上使える場合、実務経験がなくても就職・転職のチャンスが多い(2019年現在)
・TOEICは、就職・転職活動に有利、英語を活かす様々な業界・職種で活かせる
NINJAは皆さんのキャリアアップを応援しています。
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