【ホウレンソウ(hourensou)】~学校では教えてくれないビジネス日本語講座~
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NINJA事務局より
日本企業に晴れて入社し、活躍している外国人の方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか? きっと「はじめて聞いた!」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。
今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語講座」は「ホウレンソウ(hourensou)」です。日本の職場で「ホウレンソウ」という言葉、聞いた事はありますか?
早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。
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◆「ホウレンソウ」が使われるシーンとは?
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<シーン1>
怒っている上司に
「ホウレンソウは全然できていないじゃない」と言われた。
<シーン2>
先輩が
「仕事ではホウレンソウが全てだからね」と得意げに言っていた。
<シーン3>
となりにいる上司が電話口で
「なぜ勝手に日付を変えたんだ?ホウレンソウは徹底しろ」と言っていた。
では、「ホウレンソウ」とは、どんな意味なのでしょうか。
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◆「ホウレンソウ」の意味とは?
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「ホウレンソウ」とは、漢字で書くと「報連相」となり、仕事を円滑に進める上で必要不可欠な「報告」「連絡」「相談」を略して組み合わせた言葉です。したがって、「ホウレンソウ」とは、仕事上のコミュニケーションをスムーズに行うための基本概念だと言えます。「報・連・相」と書くこともあり、80年代ごろから使われている特に新しい言葉ではありません。
日本では、仕事の進捗を都度、上司や関係者に報告をする仕事習慣があります。何か問題がおきたり何か特別な判断が必要な時にも、都度、上司や関係者に相談をします。こまかい報告や連絡、相談をすることで、周囲に誠実で信頼できる人物だという評価を受けることができ、周囲に状況を把握してもらうことで、より確実にクオリティーの高い成果がでるという考えです。
これは海外の仕事スタイルとは考え方が違いますので、日本企業ではじめて働く人はしっかり押さえておきましょう。
英語では「ホウレンソウ」にように便利な略語はなく、”report”,”note”,”discuss”などというふうに一つ一つの言葉を使う必要があります。日本語は、「ホウレンソウ」のような略ができて、便利で面白いですね。
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◆「ホウレンソウ」の類語は?言い換えるとどうなる?
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類語、他の言い方をすると、下記のようになります。
・「報告」「連絡」「相談」
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◆「ホウレンソウ」を使ってはいけない時は?
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特にありません。
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◆「ホウレンソウ」のまとめ
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「ホウレンソウ」という意味と使い方など、
紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
・「ホウレンソウ」は、「報告」「連絡」「相談」をまとめていう言葉
・「ホウレンソウ」は「報告」「連絡」「相談」という意味
・「ホウレンソウ」を言い換えると「報告」「連絡」「相談」になる
・「ホウレンソウ」を使ってはいけないシーン:特になし
「ホウレンソウ」が自然に言えると、日本人はビックリ!
ぜひ、意味を知ってマスターしましょう♪
では!
ライター:Marina IVANOVA (日本語教師)