日本企業に晴れて入社し、活躍している外国人の方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか? きっと「はじめて聞いた!」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。
今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語」は「自粛(jishuku)じしゅく」です。
日本の職場で、または日常生活の中で「自粛」という言葉、聞いたことはありますか?
早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。
<シーン1>
新聞に
「新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、東京都知事が不要不急の外出を徹底して自粛ほしいと強く呼びかけた。」と書いてあった。
<シーン2>
取引先からのメールに「この度、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、営業を自粛する運びとなりました。」と書いてあった。
<シーン3>
テレビで
「不倫報道を受け、○○事務所に属する△△歌手のAさんが無期限で芸能活動を自粛することがわかりました。」というニュースが流れた。
では、「自粛」とは、どんな意味なのでしょうか。
「自粛」とは、「自分から進んで、行いや態度を慎むこと」(『デジタル大辞泉』小学館)という意味です。
「自粛」の「自」は「自分」という意味で、「粛」には「つつしむ」という意味があります。
タレントなどが何らかの過ちを犯し、「芸能活動自粛」をすることがよくあります。
また、最近は新型コロナウイルスの感染拡大で、様々な面で「自粛」(外出自粛、移動自粛、営業自粛、活動自粛など)が呼びかけられています。
「自粛警察」( = 政府の自粛要請に反して外出する人や営業する店舗を批判する人)まで現れました。
「自粛」を英語にすると、“self-discipline“, “voluntary restraint from …“となります。
他の言い方をすると、下記のようになります。
・自制
・自重
・自己抑制
・慎み
・我慢
など
特にありません。
「自粛」ということばの意味と使い方、類語などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
・「自粛」は、「自分から進んで、行いや態度を慎むこと」という意味(『デジタル大辞泉』、小学館)
・「自粛」は、新型コロナウィルス感染拡大という文脈において「外出自粛」「営業自粛」というふうに使われている
・「自粛」を言い換えると「自制」「自重」「自己抑制」「我慢」など
・「自粛」を使ってはいけないシーン:特になし
「自粛」が自然に言えると、日本人はビックリ!
ぜひ、意味を知ってマスターしましょう♪
では!
ライター: Marina IVANOVA (日本語教師)
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