日本企業に晴れて入社し、活躍している外国人の方も多いと思いますが、日本のビジネスマン同士の会話、理解できてますか? きっと「はじめて聞いた!」「学校で習ったことがない」「辞書にも載ってない」という言葉が飛び交っているはず。【学校では教えてくれないビジネス日本語講座】は日本人のビジネスマンたち使う摩訶不思議な日本語を、外国人の皆さんにもわかりやすいようにご紹介していく講座です。
今回、ご紹介する「学校では教えてくれない日本語」は「備忘録(bibouroku びぼうろく)」です。日本の職場で、または日常生活の中で「備忘録」という言葉、聞いたことはありますか?
早速、どんなシーンで使われるのかをみていきましょう。
<シーン1>
先輩が
「手帳もいいけど、私なんか、スマホで備忘録をつけているよ」と言っていた。
<シーン2>
上司に
「常に備忘録を作る習慣をつけておくといいよ」と言われた。
<シーン3>
先輩に
「会議中は、自分が議事録係でなくても、常に自分用に備忘録をつけるのが常識だよ」と言われた。
では、「備忘録」とは、どんな意味なのでしょうか。
漢字(「備」は「そなえる」、「忘」は「わすれる」、「録」は「書きしるしたもの、文書」)を見れば、「備忘録」ということばの意味がだいたいわかります。『デジタル大辞泉』(小学館)によれば、「備忘録」とは、「忘れたときの用意に用件などを書きとめておく帳面。メモ。」という意味です。
「備忘録を付ける」「備忘録を作成する」「備忘録を残す」というふうに使われます。
最近はどちらかというと、「メモ」や「ToDoリスト」といったことばのほうがよく使われているようです。
「備忘録」を「忘備録」というふうに使う人もいるようですが、正しくは「備忘録」です。
「備忘録」を英語にすると、“note to self“, “memo“など、またより硬い表現にすると“memorandum“となります。
他の言い方をすると、下記のようになります。
・覚え書き
・メモ
・手控え
・ノート
など
特にありません。
「備忘録」ということばの意味と使い方、類語などを
紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
・「備忘録」とは、【忘れたときの用意に用件などを書きとめておく帳面。メモ。】という意味(『デジタル大辞泉』、小学館)
・「備忘録」を言い換えると「覚え書き」「メモ」「手控え」「ノート」など
・「備忘録」を使ってはいけないシーン:特になし
「備忘録」が自然に言えると、日本人はビックリ!
ぜひ、意味を知ってマスターしましょう♪
では!
ライター: Marina IVANOVA (日本語教師)
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