韓 美虹 中国出身 │ 27歳 │ 女性 │ 在日7年目
中国の高校を卒業して日本語学校に留学、日本で就職した韓さんにお話を伺いました。
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【経歴】
・中国 黒龍江省生まれ
・(中国)高校卒業
・(日本)日本語学校 卒業
・(日本)桜美林大学 卒業
・(日本)人材サービス企業 就職
中国で高校生の時、日本に留学をして就職をした姉から、「日本は環境が良いし、自分の成長の為にも良い」と薦めれて、日本留学を決意しました。当時は、まだ高校生でしたし深く考えずに、純粋に「日本に行ってみたいな~」と考えていました。
高校を卒業して、中国で日本語を少し勉強してから来日しました。1月ぐらいに来日したのですが、「日本の雪は溶けるんだな~」と思いました。私の出身の黒龍江省では、1月はまだ雪がつもっていて溶ける事はありません。でも、日本の雪は降っても、道路におちたらすぐに溶けて積もらないのでちょっと感動しました。
来日してからは、すでに日本で就職していた姉の家で一緒に暮らしました。日本の街は綺麗でしたし、先生たちもとてもやさしく楽しい日々でした。日本語学校を卒業してからは、桜美林大学に進学しました。桜美林大学を選んだ理由は、一緒に済んでいた姉から離れる為です。自分で自立して生活をしたかったので、桜美林大学を選択しました。
アルバイトは沢山経験しました。新聞配達、居酒屋、保育園、結婚式場、日本料理店、ジュエリーショップ、クレジットカードの加入促進のお仕事などです。
和食料理店では、日本のおもてなしの心を学びました。その時に学んだおもてなしの心が好きで今でも「おもてなし」という言葉が好きです。
ジュエリーショップはインバウンド対応(外国人観光客の接客)で店舗スタッフとして働いたのですが、中国語と日本語の両方が活かせる仕事でした。このジュエリーショップでは、日々の売上目標があるので、その目標にむかって仕事をするという達成感を味わいました。また、アルバイトでもインセンティブ制度がある企業でしたので、学費を稼ぐためにもとても良いアルバイトだったと思います。
クレジットカードの加入促進の仕事も1日の加入件数の目標が決まっていたので達成感を味わう事が出来ました。クレジットカードは、加入案内をしたあとに、オプションで保険の提案をするのですが、その際に案内をした時は「保険は必要ない」と言っていたお客様が、保険のメリットを話すうちに「必要かも」と思っていただき、最後は「加入をする」という決断をするプロセスがとても面白いなと感じました。この仕事がきっかけで「営業」という仕事を意識するようになりましたし、自分は目標があってそれに向かって仕事をする事に達成感を感じモチベーションがあがるタイプなのだということがよくわかりました。
インターンは、大学2年生のころから情報収集をしはじめ、3年生からインターンをしました。1社は、現在の就職先である人材サービス企業、もう1社はIT関連のアウトソーシング企業です。人材サービス企業では、外国人の方に仕事を紹介するサービスをみて、実際に仕事さがしで困っている人が多い印象でしたので、とても良いサービスだなと思いました。ITアウトソーシング企業では、2週間ぐらいでしたが、法人営業の経験をさせてもらい「営業がやりたい」という確信がもてました。
アルバイトやインターンで様々な経験をすることで、自分の興味や志向、タイプがわかるようになりますので就職活動の前に沢山経験できた事は、とてもラッキーでした。
就職活動は、4社に絞って活動しました。日本人の学生さんだと何十社も受けるそうですが、私の場合は、就活に時間をつかうとアルバイトができなくなり生活もできなくなりますので、絞りました。
1社は電子部品メーカーです。これは学校からの推薦があった事と、中国事業もやっていたので、中国との仕事を期待してエントリーしました。2社目は、損害保険の会社です。クレジットカードの販促のアルバイトをしていた時に「保険」という商材は面白いなと思っていたのと中国事業をやっている保険会社がありましたので自分で探してエントリーをしました。3社目はインターン先の人材サービス企業、4社目もインターン先のITアウトソーシング企業です。
就職活動の対策としては、①学校で日本語の書類や受け答えのチェックをしてもらう ②自分の日本語の回答を録音をして、発音は良いか、伝わるかなどをチェックして改善をする ③学校で模擬面接、ロープレのようなものをしてくれていたので参加をする ④電車の移動中やすきま時間にYouTubeで面接対策の動画をみて学ぶ ⑤面接でよく質問される項目をリスト化して回答を考える、日本語でうまく回答できるように練習をする この5つを繰り返しました。質問に対する内容や自己PRなどは、自分が伝えたい事をPRするのではなく、企業がどんな人を求めているかを調査して、それに沿った回答を心がけました。
4社で就活を進めていたのですが、インターン先だった人材サービス企業から1番はじめに内定をもらいました。他の3社は選考中だったのですが、辞退をして人材サービス企業への入社を決めました。インターンの時にも企業や仕事の印象はよかったですし、日本にいる外国人の役に立てそうな仕事でしたので迷いはありませんでした。ただ、今考えると、ほかの3社も途中で辞退せずに最後まで選考を受ければよかったですね(笑)いま、当時の自分にアドバイスをするとなると、「選考は結果がでる最後までやってみて!内定企業は、相談すれば内定承諾の返事は待っててくれるはずよ」と言いたいですね。
就職をしてからは、自分の行動や言葉すべてに責任が発生するのだということがよくわかりました。アルバイトですと、決まったフレーズを言うだけでよかったものが、社員になって幅広い仕事をすることになると、対応方法にマニュアルはありませんし、決まった言葉もありません。自分でしっかり考えて、真剣にとりくまなければなりません。
わからない言葉があると、すぐにインターネットで調べて理解、覚えるようにしました。ビジネス文章はいまだに慣れません。誤字脱字がないかチェックすること、簡潔に伝えられるように箇条書きにすること、伝わる文章にするにはどうしたら良いか、など日々勉強です。
将来の目標は、中国に戻って仕事をすることです。高校生以来ずっと日本です中国で仕事をせずに過ごしてきましたので「中国で仕事をする経験」をしてみたいと思っています。いまは、日本でしっかりキャリアを積んで、中国市場でチャレンジしていきたいと思っています。
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