Eric Urano (エリック ウラノ)
ブラジル出身 │ 26歳 │
男性 │
在日13年目
【経歴】
1990年 ブラジル生まれ
2016年 城西国際大学 国際人文学部 卒業
2016年 人材サービス企業 入社
小学校4年生の時に家族の都合で来日しました。日本で少し働いた経験がある父から、日本はルールが多くプライベートな時間があまりない事や、言葉がわからない外国人はいじめられる可能性がある事を聞いていたので、はじめはとても怖かったのですが、実際に日本に来てみると親切な人ばかりですぐに日本が好きになりました。
小学校を卒業するタイミングでブラジルに帰国したのですが、日本の事が忘れられずブラジルでの生活の方が違和感を感じるほどでした。違和感を感じながらブラジルの高校に通っていたのですが、とうとう我慢できずにブラジルの高校を中退、家族の反対をおしきって日本に戻る事にしました。
日本に戻ってからは、生活費を稼ぐため、仕事をしながら高校を卒業しました。当時は仕事に学校にとても忙しい日々でしたが、周囲の励ましや協力がありなんとか高校を卒業し大学にも進学することができました。この時、本当に人間関係に恵まれ、たくさんの人たちに助けて頂いたので、「今度は自分が人の役にたち助ける番だ」と決意したことを覚えています。そんな背景があり、迷いなく日本での就職を選択しました。
就職活動をはじめたころは、空港関連の仕事がしたいと思っていたので航空会社などの会社を受けていましたが、面接が進む中で「これは本当に自分がやりたいことなのか?」と考える様になりました。悩んだ結果、もう一度いちから就職活動をやり直そうと決意しました。
就職するにあたり、外せない判断基準を2つ決めました。1つは大手企業ではなく、中小企業・ベンチャー企業であること。2つ目は社風や理念に共感できるかどうかという事です。中小企業やベンチャー企業に絞った理由は、仕事をいちから組み立てたりする面白さがあるのではないかと思いましたし、その方が自分に向いていると思ったからです。大手求人WEBサイトだけでは希望の中小企業は見つからないと思いましたので、人材紹介会社に相談に行ったり、友人や知人の紹介を頼って企業訪問などもしました。また、判断基準の2つ目である、社風や理念については、面接官の人柄をよく観察し、面接官の印象で社風を推測しました。
業種や職種問わず、就職活動をしていくうちに、人材業界に興味を持つようになりました。「人の役に立つ」イメージが湧きやすく自分の強みも活かせるのではないかと思いました。それからは人材業界にしぼって就職活動をしました。
面接においては、事前に会社のホームページ等で理念をしっかり確認すること、志望動機をしっかり考えて伝えられるように準備をしました。あとは、ぶっつけ本番!準備をしない方が自分の素直な気持ちを伝えられるのではないかと思いそうしました。余談ですが、人材紹介会社から紹介してもらえる企業は、その会社の内部事情や社長さんの人柄などの情報があらかじめわかるので無駄な動きがなく良かったです。
現在は、外国人専門の人材サービス企業で外国人の方々にお仕事を紹介する仕事をしています。自分自身もそうでしたが、日本在住の外国人の方々は、仕事探しや就職活動のやりかたがわからず困っている事が多く、当社のようなサービスを必要としていますし、とても頼りにしてくれています。そして多くの皆さんが、日本で働きたい!母国との架け橋になりたい!と情熱を持っています。そんな方々にお仕事を紹介し、「ありがとう」と言われた時はとても嬉しくやりがいを感じます。
苦労している事は、漢字の読み書きです。学校や友人関係で使用する日本語とは違い、業界用語や専門用語も多く、長い文章を読み込み、文章の意図をくみ取る事にとても苦労しています。また、ベンチャー企業ですので仕組みを自分たちでつくっていかなければならない環境です。自分で望んだ環境とはいえ、自分で考えて自分で答えをだす事は簡単なことではありません。でも仕事を通じて「人の役に立つ」という大きな目標があれば、大変なことも乗り越えられると思っています。
将来はお金持ちになりたいです(笑)お金持ちになって母に恩返しがしたいです。家を買ってあげてブラジルに帰りたい時にはいつでも帰らせてあげられるようになりたいです。
私自身は、会社の経営者になりたいです。具体的にどのようなサービスで起業するかのイメージはまだわいていませんが、やはり「人の役に立つ」事で、いままで私を支えてくれた人たち、社会に恩返しをしていきたいです。
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